2017年8月2日水曜日

18年 巨人vs大和 10回戦


9月28日 (火) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 44勝22敗2分 0.667 藤本英雄
0 0 0 0 0 1 0 1 X 2 大和 29勝32敗6分 0.475 畑福俊英

勝利投手 畑福俊英 10勝5敗
敗戦投手 藤本英雄 30勝8敗

勝利打点 金子裕 3


畑福俊英、無四球完封で2試合連続巨人を抑える

 巨人は30勝をマークした藤本英雄、大和は巨人時代に巨人軍公式戦初勝利をマークした畑福俊英が先発。

 巨人は初回、先頭の呉昌征が三塁に内野安打、白石敏男の右前打で無死一二塁、小暮力三の三前バントが内野安打となって無死満塁、しかし青田昇は二飛に倒れ、伊藤健太郎の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。初回の無死満塁で無得点に終わったことが巨人の敗因となった。

 5回まで1安打無得点の大和は6回、先頭の畑福は二飛に倒れるが、杉江文二が四球を選んで出塁、トップに返り木村孝平が中前打を放って一死一二塁、呉新亨の当りは真上に上がり、フェアグラウンドへの飛球となったため池田豊主審が「インフィールドフライ」を宣言、このフェアフライをキャッチャー川畑博が落球した。「インフィールドフライ」が宣告された瞬間バッター呉新亨はアウトになるがインプレーは継続する。ということで、二走杉江が抜け目なく進塁して二死一三塁、金子裕が中前にタイムリーを放って1点を先制する。

 大和は7回、一死後鈴木秀雄が四球から二盗に成功、小松原博喜も四球を選んで一死一二塁、畑福の遊ゴロをショート白石が二塁に送球して一走小松原は二封、セカンド坂本茂からの一塁転送を見て三塁に達していた二走鈴木が三塁ベースを蹴ってホームに突進、セカンド坂本からの一塁転送を捕球したファースト小暮力三は一塁ベースを踏まずにバックホーム、鈴木が本塁寸前で刺されて「6-4-3-2」のダブルプレーが完成する。

 大和は8回、先頭の杉江のスウィングが川畑のキャッチャーミットに当たり「打撃妨害」で出塁、トップに返り木村が送りバントを決めて一死二塁、呉新亨が中前にタイムリーを放って貴重な追加点を上げて2-0とする。

 畑福俊英は9安打を打たれながら無四球2三振で今季4度目の完封、10勝目をあげる。9月25日の9回戦に続いて2試合連続巨人に完投勝ち。

 杉江文二は、6回は四球で出塁すると木村孝平のヒットで二塁に進んで「インフィールドフライ落球」により三塁に進塁し、金子裕のタイムリーで先制のホームを踏むと、8回は打撃妨害で出塁して呉新亨のタイムリーで追加点のホームを踏み、2得点を記録した。

 

2 件のコメント:

  1. 生涯を通じて畑福俊英が巨人戦であげた2つの完封勝利ですが、1つ目が昭和12年9月18日秋季1回戦(行楽園)で、沢村栄治に対して1対0の厘差であげ、そして今回の2つ目が藤本英雄と、いずれも球史に残る大投手とガップリ四つに組んでいるのが印象的ですね。
    この人が晩年に出演したNHKの「ある人生」は見てみたいものです。媒体が当時は稀少モノだったビデオテープではなく、モノクロフィルムなので恐らくアーカイブスに残されていると思いますが…

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    1. これはNHKアーカイブスには残されていないようです。少し前までは専大松戸高校野球部のホームページに監督時代の写真がアップされていましたが、最近は見ることもありません。
      巨人とイーグルスで「2度の球団初勝利」を記録した世界で唯一の投手です。

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