0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 8勝11敗 0.421 スタルヒン
3 0 1 1 0 0 0 0 X 5 金星 8勝12敗 0.4 内藤幸三
勝利投手 内藤幸三 1勝3敗
敗戦投手 スタルヒン 2勝4敗
二塁打 (太)藤井、伊勢川 (金)坪内、酒沢
勝利打点(金)酒沢政夫 1
内藤幸三、円熟の完封
甲子園の第1試合はスタルヒンと内藤幸三の先発で午後1時5分、山口球審の右手が上がりプレイボール。
金星は16日の対戦でスタルヒンに完封負けを喫しているが雪辱なるか。
金星は初回、先頭の坪内道則監督が右中間に二塁打、ワイルドピッチで坪内は三進、酒沢政夫の二ゴロをセカンド荒川昇治が失する間に坪内が還って1点を先制、酒沢には打点が記録されて、これが勝利打点となった。続く清原初男は左前打、西沢道夫の一ゴロは一塁ベースカバーに入ったピッチャースタルヒンに送球されて「3-1A」の一ゴロ、一死二三塁から小前博文が中前に2点タイムリーを放ち3-0として試合の主導権を握る。
金星は3回裏、先頭の清原がストレートの四球で歩くが、西沢の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー、しかしここから小前が三遊間にヒット、大友一明の右前打で二死一三塁、内藤が左前にタイムリーを流し打って4-0とする。
金星は4回裏、一死後坪内が四球で出塁、酒沢のライト線二塁打で一死二三塁、清原の中犠飛で5-0とリードを広げる。
金星初回の守備、二死一二塁からダブルスチールを仕掛けられたがキャッチャー辻勇夫が三塁に走った藤井勇を刺してピンチを防いだ。これでリズムに乗った内藤幸三は、2回以降を4安打無失点に抑える。最終回はショート酒沢の連続エラーで無死一二塁のピンチを迎えたが、そこから三者連続飛球アウトに打ち取り、5安打2四球1三振の安定したピッチングで今季初勝利を完封で飾った。
昭和11年のプロ野球初年度に沢村を抑えて初代奪三振王に輝いた当時の内藤は荒れ球で四球も多かったが、戦後になって円熟味を増し、昨年は自己最多の19勝をマーク。現在がキャリアのピークである。
金星はスタルヒンに雪辱して3連勝、上を行く東急と太陽に迫ってきた。
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