2024年6月2日日曜日

22年 太陽vs中日 2回戦

5月8日 (木) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 2 0 0 4 太陽 5勝7敗 0.417 井筒研一 真田重蔵 
0 0 1 1 0 1 1 3 X 7 中日 10勝3敗 0.769 服部受弘 藤本英雄

勝利投手 藤本英雄 5勝2敗 
敗戦投手 真田重蔵 3勝2敗

二塁打 (太)森下、辻井、佐竹 (中)古川、加藤、清水
三塁打 (太)真田 (中)杉浦

勝利打点(中)清水秀雄 1


代打清水秀雄が満塁走者一掃決勝二塁打

 甲子園の第2試合は井筒研一と服部受弘の先発で午後3時35分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は3回裏、先頭の上林繁次郎がレフト線にヒット、トップに返り岩本章はストレートの四球、金山次郎の中前タイムリーで1点を先制する。

 中日は4回裏、先頭の杉浦清監督が右越えに三塁打、一死後三村勲の左犠飛で2-0とする。

 太陽は6回表、先頭の井筒が右前打で出塁、トップに返り辻井弘の右中間二塁打で無死二三塁、ここでパスボールがあり三走井筒が還って1-2、荒川昇治が中前に同点タイムリーを放ち2-2と追い付く。

 中日は6回裏、先頭の古川清蔵がセンター左奥に二塁打、ここで太陽ベンチは先発の井筒から真田重蔵にスイッチ、大沢清が得意の右打ちで右前打を放ち無死一三塁、杉浦の二ゴロに三走古川は動かず一死二三塁、ここで加藤がスクイズを決めて3-2と勝ち越す。

 リードしたところで中日ベンチは先発の服部に代えて7回から藤本英雄をマウンドに送り、キャッチャーも上林から藤原鉄之助に代えてバッテリーを入れ替える。

 太陽は7回表、二死から佐竹一雄が左越えに二塁打、蔵本光夫に代わる代打湯浅芳彰はストレートの四球、ここで真田が右越えに逆転の2点タイムリー三塁打を放ち4-3と再び試合をひっくり返す。

 中日は7回裏、先頭の藤本が中前打で出塁、藤原が一二塁間を抜くヒット、これをライト辻井が後逸する間に藤本が一塁から長駆本塁に還って4-4の同点に追い付く。

 7回に代わった途端に逆転を許したバッテリーが意地を見せた。

 中日は8回裏、一死後加藤が右中間に二塁打、代走に笠石徳五郎を起用、三村に代わる代打小鶴誠は四球で一死一二塁、藤本が三遊間を破り、二走笠石は一旦三塁に止まるがホームに突進、レフト藤井勇からの本塁返球に笠石はタッチアウト、この間に小鶴は三塁に進んで二死一三塁、藤原が四球を選んで二死満塁、トップに返り岩本に代打清水秀雄を起用、清水が期待に応えて右越えに満塁走者一掃の3点タイムリー二塁打を放ち7-4として試合を決める。

 藤本英雄は最終回の太陽の反撃を3連続二ゴロに抑えてリリーフで5勝目をマーク、別所昭と並びハーラートップに立つ。

 中日は依然として首位をキープしているが、大阪と近畿が迫ってきている。

2024年6月1日土曜日

22年 巨人vs阪急 1回戦

5月8日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 巨人 4勝8敗 宮下信明
2 0 0 0 0 0 2 0 X 4 阪急 3勝9敗 今西錬太郎 多田文久三

勝利投手 今西錬太郎 2勝2敗 
敗戦投手 宮下信明     0勝2敗

本塁打 (急)青田昇 2号

勝利打点(急)上田藤夫 1


阪急、大技小技で巨人を倒す

 後楽園の第2試合は宮下信明と今西錬太郎の先発で午後3時5分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 甲子園の第2試合の開始時間は午後3時35分と後楽園とは大きく異なるが、これは、甲子園の第1試合で若林忠志が148球、一言多十が171球を要して試合時間が当時としては珍しく1時間48分もかかったためであった。

 阪急は初回、先頭の田中幸男が四球を選んで出塁、上田藤夫の二ゴロでランナーが入れ替わり、上田がワイルドピッチで二進、ここで青田昇がレフトスタンドに第2号先制ツーランを叩き込んで2点をリードする。

 巨人打線は今西のシュートにてこずり凡ゴロを重ねて6回まで無得点。

 宮下も2回以降立ち直り、阪急は6回までゼロ行進を続ける。

 巨人は7回表、一死後田中資昭が四球で出塁、トップに返り山川喜作も四球を選んで一死一二塁、古家武夫のレフト線タイムリーで1点返して1-2、平山菊二は左飛に倒れるが、川上哲治がライトに同点タイムリーを放ち2-2と追い付く。

 阪急は7回裏、先頭の今西が中前打で出塁、山田伝の一塁線バントが内野安打となって無死一二塁、トップに返り田中の三塁線バントも内野安打となって無死満塁、上田が押出し死球を受けて3-2と勝ち越し、巨人ベンチはここで先発の宮下から多田文久三にスイッチ、青田の遊ゴロで三走山田が本封されて一死満塁、続く野口明の投ゴロを多田が本塁に送球して三走田中はフォースアウト、キャッチャー内堀保がゲッツーを狙って一塁に転送するが悪送球となって二塁から上田が生還し4-2とリードする。

 今西錬太郎は8回、9回と巨人打線を三者凡退に抑え、9安打6四球3三振の完投で2勝目をマークする。

 阪急は青田の本塁打とバント攻勢の小技を織り交ぜて巨人に快勝。

 内野手出身の今西が2安打を放つ巧打を見せて決勝のホームを踏んだ。