2025年5月8日木曜日

22年 大阪vs中日 6回戦

6月20日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 2 2 0 0 0 0 0 4 大阪 27勝10敗1分 0.730 梶岡忠義 
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 中日 25勝11敗       0.694 藤本英雄

勝利投手 梶岡忠義   9勝2敗 
敗戦投手 藤本英雄 11勝5敗

二塁打 (大)梶岡、金田、本堂

勝利打点(大)金田正泰 3


梶岡がエース対決を制して大阪首位キープ

 後楽園の第2試合は梶岡忠義と藤本英雄の先発で午後2時57分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 首位大阪と0.5ゲーム差で追う二位中日との首位攻防戦はエース対決となった。

 中日は初回、先頭の笠石徳五郎が四球を選んで出塁、二死後小鶴誠の中前打で一三塁、杉浦清監督の遊ゴロをショート長谷川善三が失する間に三走笠石が還って1点を先制する。

 大阪は3回表、先頭の玉置玉一が右前打で出塁、長谷川が送って一死二塁、梶岡が右中間に同点タイムリー二塁打を放ち1-1、二死後金田正泰がレフト線にタイムリー二塁打を流し打って2-1と逆転に成功する。

 大阪は4回表、先頭の藤村富美男が中前打で出塁、土井垣武は三前に内野安打で無死一二塁、本堂保次のタイムリー二塁打で3-1、一死後長谷川がスクイズバントを決めて4-1とリードを広げる。

 大阪先発の梶岡は2回以降6回まで1安打無失点と快調なピッチング。

 中日は7回裏、一死後大沢清が得意の右打ちを見せて右前打、トップに返り笠石が左前打、二死後古川清蔵が四球を選んで満塁とするが、好調小鶴は中飛に倒れて無得点。

 中日は8回裏、先頭の杉浦清監督が中前打で出塁、加藤正二の二ゴロでランナーが入れ替わり代走に杉江文二を起用、藤本は右前打、二死後大沢も右前打で続いて満塁、しかしトップに返り笠石は二飛に倒れて無得点。

 梶岡忠義は最終回も四球と味方エラーで2走者を出すが無失点で切り抜け、8安打4四球6三振、自責点ゼロの完投で9勝目をマークする。終盤は毎回ピンチの連続であったが粘りのピッチングを見せた。

 第8節に行われた6月6日の4回戦は若林が藤本に投げ勝ったが、8日の5回戦は若林が8失点で敗れた。両チームは今節も2度の対戦が組まれているが、大阪はこの大事な初戦に梶岡を起用した。

 昭和22年の勝利数は最終的には若林が26勝、梶岡が22勝なので一般的には若林がエースであったと勘違いされているが、大阪が最も苦しかった中日と競っていたこの時期の投球内容や対戦相手を分析すると、実質的なエースは梶岡であったことが理解できる。

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