2021年1月4日月曜日

21年 巨人vsタイガース 10回戦

8月18日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 4 0 1 0 0 5 巨人 34勝25敗1分 0.576 藤本英雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 タ軍 39勝19敗 0.672 渡辺誠太郎 呉昌征

勝利投手 藤本英雄      7勝3敗
敗戦投手 渡辺誠太郎 10勝8敗

二塁打 (巨)山田2、藤本

勝利打点 (巨)藤本英雄 1


藤本英雄、3試合連続完封

 後楽園の第2試合は藤本英雄と渡辺誠太郎の先発で午後2時50分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 序盤戦は両投手の投げ合いで巨人は4回まで2安打、タ軍は4回まで1安打で無得点。

 巨人は5回表、一死後多田が中前打で出塁、谷口記念治も四球を選んで一死一二塁、ここで藤本が左中間に2点タイムリー二塁打を放ち2-0、トップに返り山田潔もレフトに二塁打を放ち3-0、山川喜作の遊ゴロの間に山田は三進、千葉の中前タイムリーでこの回4点を先制する。

 巨人は6回表、先頭の黒沢が中前打で出塁、タ軍ベンチはここでセンターの呉昌征をマウンドに呼び、渡辺はファーストに、ファースト高山泰夫に代わって塚本がセンターに入る。中島もレフトにヒットで続いて無死一二塁、しかし多田の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー、谷口が四球を選んで二死一三塁、しかし藤本の当りはサードライナー、タ軍は何とかピンチを凌ぐ。

 巨人は7回表、先頭の山田が中越えに二塁打、山川のニゴロはセカンド本堂が巧く捌いて一塁アウト、この間に山田は三進、千葉の三ゴロで山田はスタートを切るが三本間に挟まれ、逃げ回る山田にタ軍の挟殺プレーは手こずり「5-2-1-6-5」でようやくタッチアウト、この間に打者走者の山川は三塁に進み、ピッチャー呉のワイルドピッチで山川が生還、5-0とする。

 7月7日以来の登板となった藤本英雄は3安打3四球5三振で今季6度目の完封、7勝目をあげる。

 7勝のうち6完封と、終戦直後のプロ野球では藤本の力は一つ抜けているが、中島治康と監督を交代させられたことから登板拒否、藤本はこれで3試合連続完封勝利を飾ったが、その日程は6月6日、7月7日、8月18日である。藤本の6勝目と7勝目の間の約1か月の巨人の成績は7勝11敗であり、藤本が普通に投げていれば巨人の勝ち星は何勝かは上乗せされていたと考えられ、巨人が戦後復活初年度に優勝を逃した最大の原因は「人事問題」にあったと言える。


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