今節は阪神が快調に飛ばして4勝0敗、大洋が3勝0敗1分、名古屋が2勝1敗1分、巨人が2勝2敗、朝日が1勝3敗、南海が1勝3敗、阪急が1勝3敗、黒鷲が0勝2敗2分であった。
週間MVP
投手部門
名古屋 西沢道夫 2
7月18日の阪急戦でノーヒットノーランを達成する。西沢は今季、延長28回と無安打無得点で2回の受賞となったが、この2試合以外はほとんど活躍していない。
阪神 若林忠志 2
今節2勝0敗で快調阪神を引っ張る。
打撃部門
阪神 土井垣武 1
今節4試合全て4打数2安打で16打数8安打、打率5割、3得点4打点、二塁打2本。四球0が積極的な打撃を物語っている。
阪神 松尾五郎 1
今節14打数5安打2得点4打点、2四球。2試合連続勝利打点に続いて次の試合では猛打賞も記録した。土井垣と共に快調阪神を引っ張る。
大洋 佐藤武夫 1
今節15打数5安打2得点5打点、1四球、2本塁打。19日の阪急6回戦では同点ホームラン、21日の阪急7回戦では0対3のビハインドから逆転満塁ホームランを放った。
名古屋 吉田猪佐喜 1
今節16打数7安打、1盗塁、二塁打2本、本塁打1本。主砲がこれだけ活躍しながら1得点1打点と少ないことが名古屋の勢いが止まった要因となった。
殊勲賞
巨人 小暮力三 1
7月20日の朝日戦では左打席から流し打って甲子園の柵越え本塁打を放った模様。甲子園球場では昭和16年には本塁打は1本も記録されていないので、昭和15年12月4日に吉田猪佐喜が放って以来の本塁打であった。
名古屋 岩本章 1
18日の阪急戦で決勝2ランホームランを放ち西沢道夫の無安打無得点をアシストした。
巨人 広瀬習一 2
19日の南海戦で1安打完封。
大洋 三富恒雄 5
20日の黒鷲戦で完投勝利&決勝打
敢闘賞
黒鷲 畑福俊英 1
18日の大洋戦と21日の名古屋戦で共に延長12回を完投して引分け。18日は7安打3四球5三振1失点、21日は5安打5四球2三振2失点であった。
朝日 鬼頭政一 1
今節15打数5安打の活躍を見せる。
南海 柳鶴震 1
今節12打数4安打の活躍。不振の極みとなっている南海打線の中で一人好調をキープしている。当時の「野球界」でも守備の進境ぶりを絶賛されており、戦後の評価と昭和17年夏頃の評価は真逆となっているのが不思議。
朝日 林安夫 2
18日の巨人戦では須田博に投げ勝つ。
技能賞
巨人 楠安夫 1
19日の南海戦では2つの補殺を記録する。
名古屋 河村章 1
21日の黒鷲戦では8回二死からリリーフのマウンドに立ち12回までパーフェクトリリーフを見せる。
朝日 岩田次男 1
18日の巨人戦、3回一死一二塁の場面で二塁走者としてダブルスチールを決めて巨人を倒す立役者となる。
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