2012年11月23日金曜日

15年 ライオンvsジャイアンツ 6回戦


6月28日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 1 0 0 2 ライオン        13勝31敗1分 0.295 近藤久 福士勇
0 0 0 1 1 4 0 0 X 6 ジャイアンツ 31勝14敗 0.689 澤村栄治 中尾輝三

勝利投手 澤村栄治 2勝0敗
敗戦投手 近藤久     2勝8敗
セーブ      中尾輝三 2

勝利打点 千葉茂 7


吉原正喜猛打賞

 ライオンは好調の近藤久が先発、ジャイアンツは復帰後3戦目となる澤村栄治が先発する。

 ジャイアンツは4回、川上哲治、中島治康が倒れて二死後吉原正喜が左前打で出塁すると二盗に成功、千葉茂が中前にタイムリーを放って1点を先制、千葉も二盗を決めて二死二塁、林清一は二飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 ジャイアンツは5回、先頭の呉波が四球で出塁、澤村が送って一死二塁、トップに返り白石敏男のピッチャー強襲ヒットで一死一三塁、平山菊二の遊ゴロは「6-4」と送球されるがセカンド前田諭治がエラーする間に呉が還って2-0とする。平山には打点が記録されている。

 澤村の前に5回まで1安打に抑えられてきたライオンは6回、先頭の玉腰年男が四球で出塁、鬼頭数雄は左飛に倒れ、戸川信夫の三ゴロでランナーが入れ替わり、井筒研一が左前打、伊勢川眞澄が中前打を放って二死満塁、前田に代わる代打菊矢吉男の中前打で1-2、二走井筒も三塁ベースを蹴ってホームを狙うが、センター呉の強肩に本塁タッチアウト。

 ジャイアンツは6回、一死後吉原が中前打、千葉が投前に送りバントを決めて一死二塁、林清一が四球を選び、呉の遊ゴロをショート加地健三郎がエラーして一死満塁、続く澤村の遊ゴロを又も加地がエラーする間に三走吉原が還って3-1、澤村には打点が記録されている。ライオンベンチは先発の近藤から福士勇にスイッチするが白石が押出し四球を選んで4-1、平山の二ゴロ併殺崩れの間に三走林が還って5-1、併殺崩れなので平山には打点が記録される。更に6回から川上に代わってファーストに入っている永澤富士雄の遊ゴロをショート加地がこの回3個目のエラーする間に三走澤村が還って6-1とする。ライオンは加地をセカンドに回してショートを松岡甲二に代えたが松岡も7回に2失策を記録する。これは失点にはつながらなかった。

 リードを5点に広げたジャイアンツは7回から澤村を下げて中尾輝三を投入する。

 ライオンは7回、先頭の福士は三振に倒れるが坪内道則が左前打を放って出塁、加地が四球を選んで一死一二塁、玉腰の二塁内野安打で一死満塁、鬼頭の二塁内野安打がタイムリーとなって2-6とするが戸川、井筒に代わる代打野村高義が三振に倒れてスリーアウトチェンジ。


 ジャイアンツは二番平山菊二が5打数無安打、三番川上哲治が3打数無安打、四番中島治康が5打数無安打であったが五番吉原正喜が4打数3安打2得点1盗塁、吉原を起点として得点を重ねた。もちろんライオンの6失策に助けられたものではあったが。


 復帰三戦目の澤村栄治は6回を投げて4安打4四球1三振、京都商業の後輩となる中尾輝三のリリーフを仰いだが2勝目をあげる。中尾には当ブログルールによりセーブが記録される。中尾としては澤村先輩のためならと、腕も折れよの気持ちで投げていたことでしょう。








   *澤村栄治は京都商業の後輩となる中尾輝三にリリーフを仰いだが2勝目を記録する。














     *吉原正喜が猛打賞を記録したジャイアンツ打線。



















 

2 件のコメント:

  1. この6月28日と7月10日の巨人ライオン戦を故宇佐美徹也氏が著書の『プロ野球 記録・奇録・きろく』のなかで"8連続遊ゴロ失策"と紹介していますね。

    6月28日6回戦
    六回 呉遊ゴロ失(加地)、沢村遊ゴロ失(加地)、永沢遊ゴロ失(加地)
    七回 吉原遊ゴロ一塁悪投(松岡)、林遊ゴロ失(松岡)

    7月10日7回戦
    一回 中島遊ゴロトンネル(加地)
    二回 鈴木田遊ゴロ失(加地)
    三回 千葉遊ゴロファンブル(加地)

    8連続失策のうち6失策の加地健三郎(京阪商)はその後応召しシベリア抑留を経て、50年因縁の巨人に入団しますが、専ら準登録いわば二軍選手のまま1年で退団しています。

    http://eiji1917.blog62.fc2.com/

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    1. 6回戦の七回、松岡甲二は二つのエラーの間に川上の遊飛をアウトにしています。
      7回戦の三回、加地健三郎は千葉の遊ゴロをファンブルする前に川上の遊飛をアウトにしています。

      一応、フライは捕れたようです。

      7回戦の2回、鈴木田登満留を遊失で生かし、続く呉波の一ゴロをファースト広田修三はベースタッチしてから二塁に送球しますが二塁ベースカバーに入った加地がこれを逸らして鈴木田は三塁に進み、このプレーでも加地に失策が記録されてこの試合では加地は4失策となっています。

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