本日の「球辞苑」のテーマは「ストレート」。
未だにストレートの比率が最も高い投手は藤川だそうです。
その藤川も、ゲストの今中も、スピードガンの数字は関係ないと言っています。
藤川によると最も球が伸びるのは144キロ~148キロとのことで、敢えてスピードを抑えているとのことです。
今中も、「いい球が行った」と思ってスピードガンの表示を振り向くと、「142キロ」くらいで「あれっ?」と思ったそうです。納得のいかないボールの方がスピードガンの表示では数字が大きかったとのことです。
2013年6月28日に豊田さんが日経の「チェンジアップ」というコラムで次のように述べています。「大谷翔平は・・・160キロといっても、体感速度はおそらく140キロ台後半くらいというのは困りもので・・・世の中にはいかにも客観的、科学的でもっともらしいスピードガン的数値があふれている。それにだまされないためには自分の感覚を磨き、信じることだ。」
本日の「球辞苑」に登場した日本野球史上「最速」と言われる山口高志の現役時代にはスピードガンはありませんでした。山口のフォームは軸足に全体重を乗せ、踏み出す足を突っ張り梃子の原理で快速球を投げるというピッチャーフォーム。「野手投げ」とは対照的な非常に無理のある投げ方で、山口の投手人生は短かったのですが、ご本人が「太く短く」いくと決めていたとのことです。
ゲストのAKI猪瀬氏も、メジャーの打者によるとチャップマンの165キロや170キロは「速くない」と言われていると述べていますね。
スピードガンの数字には、騙されないように気を付けないと、大谷の「野手投げ」を見抜くことはできません。
本日の「球辞苑」でも大谷の160キロ台が何故あんなによく打たれるのかがテーマになっています。ゲストの教授も、「大谷のスリークウォーターは球速は出るが球の出所が見易いので打者に対応されてしまう」と科学的分析を述べています。大谷のストレートは球軸が傾いているのでバッターがホップすると感じないとのことです。教授も、大谷はもっとオーバースローにフォームを改善するべきであると述べていますね。
大谷の「野手投げ」には、まだまだ改善の余地があるようです。みんな期待していますよ。
本日の「球辞苑」は、なかなか深い。
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