ページ

2026年4月29日水曜日

22年 太陽vs中日 11回戦

8月18日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 30勝42敗3分 0.417 真田重蔵 
0 0 1 0 0 2 0 0 X 3 中日 44勝26敗1分 0.629 清水秀雄

勝利投手 清水秀雄 12勝5敗 
敗戦投手 真田重蔵 13勝13敗

二塁打 (中)杉浦

勝利打点(中)金山次郎 3


清水秀雄、真田重蔵との直接対決を制す

 第18節最終日、後楽園の第1試合は真田重蔵と清水秀雄の先発で午後1時丁度、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 16節~18節の3節で真田は4勝0敗2完封1セーブ、清水は3勝0敗2完封1セーブ。好調投手同士による今季初の直接対決となった。

 中日は3回裏、二死後山本尚敏が三前にセーフティバントを決めて更に二盗に成功、金山次郎の中前タイムリーで1点を先制する。

 中日は6回裏、先頭の大沢清が左前打で出塁、小鶴誠がショートへのヒットで無死一二塁、杉浦清監督が右中間にタイムリー二塁打を放ち2-0、笠石徳五郎は四球を選んで無死満塁、一死後清水が押出し四球を選んで3-0とリードを広げる。

 清水は走者を出しながらも粘りの投球を見せる。1回、5回の一死一二塁のピンチを何れも併殺で切り抜け、8回も二死一二塁と3度目のピンチを迎えるが、好打者藤井勇を二ゴロに打ち取り、ここまで無失点。

 清水秀雄は9回の太陽の攻撃を三者凡退で退け、6安打1四球3三振で今季5度目の完封、12勝目をマークする。

 地方遠征による変則開催で長丁場となった16節~18節合算の週間MVP投手部門は、4勝0敗2完封で防御率0.00の川崎徳次を含めて真田、清水とハイレベルな三つ巴の争いとなっているが、真田との直接対決を制した清水秀雄は、リリーフを挟んで先発試合は3連続完封で一歩抜きん出た形となった。

2026年4月27日月曜日

訂正のお知らせ

 8月16日と17日の太陽の負け数が1つ少なく表示していましたので訂正しました。

 ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

 

2026年4月26日日曜日

22年 中日vs南海 13回戦

8月17日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 中日 43勝26敗1分 0.623 藤本英雄 
0 0 1 1 0 0 1 0 X 3 南海 37勝34敗3分 0.521 別所昭

勝利投手 別所昭     19勝13敗 
敗戦投手 藤本英雄 17勝11敗

二塁打 (中)大沢 (南)別所、筒井

勝利打点(南)飯田徳治 4 


ハーラー争いの分岐点

 後楽園の第2試合は藤本英雄と別所昭のエース対決で午後2時42分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 初回、2回とスコアリングポジションにランナーを進めながら無得点だった南海は3回裏、先頭の小林悟楼が中前打で出塁、トップに返り安井亀和が死球を受け、河西俊雄がセオリー通り三前に送りバントを決めて一死二三塁、飯田徳治の中前タイムリーで1点を先制する。

 南海は4回裏、先頭の堀井数男が三塁に内野安打、一死後別所が左中間にタイムリー二塁打を放ち2-0とする。

 中日は5回表、一死後藤本が四球を選んで出塁、藤原鉄之助の右前打で一死一三塁、杉江文二の中前タイムリーで1点返して1-2、しかしトップに返り山本尚敏の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 南海は7回裏、先頭の別所が中前打で出塁、続く筒井敬三が右中間にタイムリー二塁打を放ち3-1と突き放す。

 別所昭は5安打2四球3三振の完投でエース対決を制し、19勝目をマークする。

 この試合まで藤本が17勝、別所が18勝だったので、藤本としてはここでハーラートップに並びたいところだったが2勝差にされてしまった。この試合が今季ハーラーダービーの分岐点になる可能性が強い。

2026年4月24日金曜日

22年 巨人vs大阪 13回戦

8月17日 (日) 長野市営

1 2 3 4 5 6 計
0 0 0 0 0 0 0 巨人 35勝37敗1分 0.486 中尾輝三 諏訪裕良 
1 0 3 0 0 0 4 大阪 50勝23敗3分 0.685 御園生崇男

勝利投手 御園生崇男 15勝1敗 
敗戦投手 中尾輝三      8勝9敗

二塁打 (巨)川上 (大)金田

勝利打点 なし

猛打賞 (巨)山川喜作 5 (大)塚本博睦 2


7回途中コールドゲーム

 長野市営の第2試合は中尾輝三と御園生崇男の先発で午後2時25分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、一死後塚本博睦が中前打で出塁、金田正泰の右越え二塁打で一死二三塁、藤村富美男の二ゴロで三走塚本がホームに突っ込み、タイミングはアウトであったがセカンド千葉からの本塁送球が逸れて塚本が生還、タイムリーエラーとなって1点を先制する。

 大阪は3回裏、先頭の塚本が右前打で出塁、金田の左前打で塚本は三塁に進み、金田が二盗を決めて無死二三塁、藤村は四球で無死満塁、本堂保次が中前に2点タイムリーを放ち3-0、巨人ベンチはここで中尾から諏訪裕良にスイッチ、玉置玉一の左前打で再度無死満塁、御園生の遊ゴロ併殺の間に三走藤村が還って4-0とする。

 6回まで無得点の巨人は7回表、先頭の田中資昭がレフト線に二塁打、内堀保の中越えタイムリー二塁打で1-4、諏訪の中飛で二走内堀がタッチアップから三進、トップに返り呉新亨の中前タイムリーで2-4、呉が二盗を決め、山川は四球で一死一二塁、千葉の中前タイムリーで3-4と1点差に迫り、川上哲治は三邪飛に倒れて二死満塁とするが、ここで突然の激しい雨で試合続行が不可能となりコールドゲームが宣告された。

 この結果、7回表の巨人の攻撃は無効となった。

 御園生崇男は6イニングを7安打無四球2三振、15勝目をマークする。7回の3失点は取り消され、失点はゼロであった。

 田中資昭は7回表に3本目のヒットを放ったが「幻の猛打賞」となった。

2026年4月23日木曜日

22年 金星vs太陽 12回戦

8月17日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 1 0 1 0 1 0 4 金星 28勝43敗1分 0.394 三富恒雄 
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 太陽 30勝41敗3分 0.423 池田善蔵

勝利投手 三富恒雄 4勝8敗 
敗戦投手 池田善蔵 5勝11敗

勝利打点 なし

猛打賞 (金)大友一明 2


金星が着々と加点

 後楽園の第1試合は三富恒雄と池田善蔵の先発で午後零時58分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は3回表、先頭の三富が中前打で出塁、辻勇夫が送りバントを決めて一死二塁、トップに返り酒沢政夫が三前にセーフティバントを決めて一死一三塁、ここで酒沢がディレードスチール、酒沢は一二塁間に挟まれてタッチアウトとなるが、この間に三走三富が還って1点を先制する。酒沢には盗塁失敗が記録されたので、三富には本盗は記録されない。酒沢の頭脳的プレーによる得点であった。

 金星は4回表、一死後西沢道夫が中前打で出塁、清原初男の二ゴロをセカンド荒川昇治がファンブルし、西沢は三塁に進んで一死一三塁、小前博文の右飛で三走西沢がホームに還って2-0、一走清原もタッチアップから二塁を狙うが、ライト辻井弘からの返球をカットしたピッチャー池田が二塁に送球してタッチアウト。

 清原のアウトより西沢の本塁生還が早かったと判定されて得点が認められ、小前には「犠飛」が記録された。この時代は犠飛は公式記録では記録されていないが、当ブログでは「犠飛」が公式記録では認められていなかった時代もスコアカードから「犠飛」と判定できる場合は「犠飛」として全て集計している(2013年8月15日付けブログ「犠牲フライの取扱いについて」参照)。

 金星は6回表、一死後大友一明が中前打で出塁、坪内道則監督の二ゴロが進塁打となって二死二塁、西沢の左前タイムリーで3-0とリードを広げる。

 太陽は6回裏、一死後森下重好の二ゴロをセカンド大友がエラー、続く中谷順次の二ゴロを大友が二塁に悪送球して森下は三塁に進んで一死一三塁、ここでダブルスチールを決めて1点を返す。

 金星は8回表、一死後酒沢がストレートの四球で出塁すると二盗に成功、大友がミスを帳消しにするタイムリーをレフト線に放ち4-1と突き放す。

 三富恒雄は4安打2四球1三振、自責点ゼロの完投で4勝目をマークする。

 3安打で猛打賞を記録した大友一明は守備では3失策であったが、8回に放った汚名挽回のタイムリーが効果的であった。

2026年4月21日火曜日

22年 阪急vs東急 10回戦

8月17日 (日) 長野市営

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 35勝40敗2分 0.467 野口二郎 
1 0 0 0 0 0 0 0 X 1 東急 27勝41敗2分 0.397 白木義一郎

勝利投手 白木義一郎 14勝15敗 
敗戦投手 野口二郎     13勝12敗

二塁打 (東)飯島

勝利打点(東)飯島滋弥 1


飯島が決勝打、白木が完封

 第18節4日目、長野市営球場の第1試合は後楽園より2分早い午後零時56分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 「長野市営」とは、現在の長野県営球場やオリンピックスタジアムではなく、かつて存在した「長野市営城山(じょうやま)野球場」のこと。1927年に開場し、この試合以降41試合のプロ野球公式戦が行われることになるが、長野県営球場やオリンピックスタジアムが整備されたため2000年に閉鎖された。金田正一がこの球場で9勝をマークしたことで知られている。

 東急は初回、一死後一言多十がレフト線にヒット、飯島滋弥が左中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 野口二郎は2回以降東急打線をノーヒットに抑える。出した走者も7回の鈴木圭一郎の遊失だけで、鈴木の二盗をキャッチャー楠安夫が刺したので2回から8回まで東急打線を3人で片付けた。

 阪急は最終回、先頭の青田昇の当りは遊ゴロ、これをショート鈴木清一が一塁に悪送球、野口明の左前打で無死一二塁と同点のチャンス、しかし野口二郎は一飛、楠は捕邪飛に倒れ、最後は下社邦男が一ゴロに倒れて零封される。

 白木義一郎は4安打1四球1死球1三振で今季4度目の完封、14勝目をマークする。白木は気合の投球を見せ、2つの投ゴロもキャッチャー鈴木圭一郎に転がすことなくファースト飯島滋弥に送球した。

 野口二郎は8イニングを2安打1四球1三振1失点の好投であった。

 東急は飯島、白木の慶應OB二人の活躍で長野市営城山(じょうやま)野球場での初めてのプロ野球公式戦で勝利を飾った。

2026年4月18日土曜日

1日で13本の三塁打

 昭和22年8月16日に松本県営球場で行われた第1試合の巨人対阪急戦では巨人が1イニング三塁打4本の新記録。

 第2試合の大阪対東急戦では大阪が4本、東急が5本の三塁打を記録。

 当時の長野県営松本野球場(現・セキスイハイム松本スタジアム)は外野スタンドが無く、外野の奥はロープを張ってそこを抜けた場合は「三塁打」という「グラウンドルール」であった。

 したがって、外野を抜けた打球の多くがロープを超えて三塁打となったのが要因であった。

 第2試合では大阪と東急が4人ずつ猛打賞を記録。

 これは外野にロープを張っていたことと直接は関係ない。

 恐らく、グラウンド状態も良くなくイレギュラーバウンドが多かったのではないか。東急の左翼手大下弘は、三遊間を抜けたゴロを3回後逸して3失策を記録した。外野へのゴロでも明確にイレギュラーバウンドと分かれば失策は記録されないが、微妙なバウンドの変化程度では失策が記録される可能性が高い。

 藤村富美男が打った2本の三遊間ヒットはレフト大下が後逸して何れも打者走者の藤村は三塁に達したが、これがイレギュラーバウンドと判断されていれば大下に失策が付かず三塁打が記録されるので、1日で15本の三塁打が記録されるところであった。

 

2026年4月17日金曜日

22年 大阪vs東急 12回戦

8月16日 (土) 松本県営

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 4 1 4 4 0 4 0 1 18 大阪 49勝23敗3分 0.681 若林忠志 渡辺誠太郎 
0 2 0 4 0 2 1 3 1 13 東急 26勝41敗2分 0.388 一言多十 北川桂太郎

勝利投手 若林忠志 15勝8敗 
敗戦投手 一言多十   3勝5敗 
セーブ 渡辺誠太郎   2

二塁打 (大)呉昌征、藤村 (東)大下、一言
三塁打 (大)呉昌征、金田2、長谷川 (東)飯島、鈴木清一2、鈴木圭一郎、長持

勝利打点(大)小林英一 1

猛打賞 (大)呉昌征(4安打)8、金田正泰 7、藤村富美男(4安打)9、本堂保次 4 (東)鈴木清一(4安打)3、大下弘 6、長持栄吉 4、鈴木圭一郎 1


両チーム20安打以上の乱戦

 松本県営の第2試合は若林忠志と一言多十の先発で午後3時2分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 歴史に残る一戦がスタートした。

 大阪は2回表、先頭の玉置玉一が四球で出塁、若林忠志の遊ゴロをショート鈴木清一がエラー、長谷川善三が送りバントを決めて一死二三塁、この日先発マスクを被る小林英一の投ゴロで三走玉置がスタート、一言が本塁送球するがセーフ、野選が記録されて1点を先制、トップに返り呉昌征がライト線に2点タイムリー三塁打を放ち3-0、塚本博睦の二ゴロの間に呉昌征が還ってこの回4点を先制する。

 東急は2回裏、先頭の鈴木圭一郎が左前打で出塁、一言は中前打で無死一二塁、若林の二塁牽制で鈴木圭一郎が刺され、大沢喜好の遊ゴロをショート長谷川が二塁に送球するがセカンド本堂保次が落球して一死一二塁、柴田繁雄の遊ゴロをショート長谷川がエラーする間に二走大沢が還って1-4、トップに返り鈴木清一の中前タイムリーで2-4と追い上げる。

 大阪は3回表、先頭の藤村富美男が三遊間を破り、レフト大下が後逸する間に打者走者の藤村は三塁に進み、本堂の左前タイムリーで5-2とする。

 東急は4回から先発の一言をセンターに回して北川桂太郎が二番手としてマウンドに上がる。

 大阪は4回表、小林の二ゴロをファースト飯島滋弥が落球、トップに返り呉昌征の右中間二塁打で無死二三塁、一死後金田正泰の左中間2点タイムリー三塁打で7-2、藤村の左前タイムリーで8-2、レフト大下が又も後逸して藤村は三塁に進み、本堂の遊ゴロの間に三走藤村が還って9-2とリードを広げる。

 東急は4回裏、二死後鈴木清一が右前打で出塁、苅田久徳監督はストレートの四球、飯島も四球で二死満塁、大下が中前に2点タイムリーを放ち4-9、長持栄吉の右前タイムリーで5-9として二死一三塁、長持が二盗を決めて二死二三塁、若林の二塁牽制が悪送球となる間に三走大下が還って6-9とこの回4点返して3点差に追い上げる。

 大阪は5回表、一死後長谷川が三遊間を破るとレフト大下がこの試合3個目の後逸、打者走者の長谷川は二塁に進み、トップに返り呉昌征の中前タイムリーで10-6、呉が二盗を決め、塚本の右前タイムリーで11-6、金田の右中間タイムリー三塁打で12-6、藤村の左前タイムリーでこの回4点、13-6とリードを広げる。

 東急は6回裏、先頭の飯島がライト線に三塁打、大下の左犠飛で7-13、長持は右前打で出塁、鈴木圭一郎はピッチャーへの内野安打で一死一二塁、一言の三ゴロで鈴木が二封されて二死一三塁、ダブルスチールを決めて8-13と追い上げる。

 大阪は7回表、先頭の金田が中前打で出塁、藤村のライト線二塁打で無死二三塁、本堂が左前に2点タイムリーを放ち15-9、玉置の遊ゴロをショート鈴木清一がエラーして無死一二塁、一死後長谷川の中越え2点タイムリー三塁打で17-8と突き放す。

 大阪は7回から先発の若林に代わって渡辺誠太郎がマウンドに上がる。

 東急は7回裏、先頭の鈴木清一が左中間に三塁打、苅田の左前タイムリーで1点返して9-17とする。

 東急は8回裏、一死後鈴木圭一郎が右中間に三塁打、一言の中越えタイムリー二塁打で10-17、大沢の三塁内野安打で一死一三塁、パスボールで三走一言が還って11-17、大沢は二塁に進んで一死二塁、北川の遊ゴロで大沢が三塁に向かうがショート長谷川からの送球にタッチアウト、二死一塁となるがトップに返り鈴木清一が左越えにタイムリー三塁打を放ち12-17と追い上げる。

 大阪は9回表、先頭の本堂保次がストレートの四球で出塁、玉置の左前打で無死一二塁、渡辺の左前タイムリーで18-12とする。

 東急は最終回、二死後長持が中越えに三塁打、鈴木圭一郎の二飛をセカンド本堂が落球する間に三走長持が還って13-18と最後まで粘るが、最後は一言が投ゴロに倒れて歴史的試合は終了する。

 大阪は21安打18得点、東急は20安打13得点と両チーム20安打以上を記録。

 大阪は猛打賞が4人、東急も4人、両軍合わせて8人が猛打賞を記録した。

 両軍合わせて9本の三塁打を記録。要因は特集でお伝えする。

2026年4月14日火曜日

22年 中日vs金星 8回戦

8月16日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 中日 43勝25敗1分 0.632 星田次郎 清水秀雄 
0 0 0 0 0 0 0 4 X 4 金星 27勝43敗1分 0.386 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三 9勝9敗 
敗戦投手 星田次郎 2勝3敗

二塁打 (中)藤原
本塁打 (金)坪内道則 2号

勝利打点(金)坪内道則 2


坪内道則、逆転ランニングホームラン

 後楽園の第2試合は星田次郎と内藤幸三の先発で午後3時丁度、島球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は初回、二死後大沢清が四球を選んで出塁、ここから小鶴誠、杉浦清監督が連続四球で二死満塁、更に笠石徳五郎が押出し四球、4連続四球で1点を先制する。

 立ち上がりの乱れから立ち直った内藤は2回、3回と三者凡退に抑える。3回には小鶴のレフトへの大飛球を好捕した小前博文のファインプレーに救われた。

 中日は5回表、二死後金山次郎が三前に絶妙のセーフティバント、内野安打とサード清原初男の悪送球で二死二塁、大沢が中前にタイムリーを放ち2-0とリードを広げる。

 中日先発の星田は好投を続けて7回まで2安打無失点。

 金星は8回裏、先頭の内藤が三前にセーフティバントを決めて出塁、中日はここでサードを三村勲から山本尚敏に交代、三村はこの後2試合を欠場することになるので怪我があったか、門馬祐が投前に送りバントを決めて一死二塁、辻勇夫に代わる代打三富恒雄が中前打を放って一死一三塁、トップに返り酒沢政夫が二遊間にタイムリーを放ち1-2と1点差、中日はここで星田から好調清水秀雄にスイッチ、大友一明は浅い中飛に倒れて二死一二塁、坪内道則監督の当りは左中間を抜け、2走者に続いて坪内もホームに還る逆転のランニングスリーラン、4-2と試合をひっくり返す。

 初回の4連続四球から立ち直った内藤幸三は、3安打5四球3三振の完投で9勝目をマークする。

 清水秀雄の今季の被本塁打は3本目であるが、その内2本がランニングホームランである。

 坪内道則は6回の守備でも笠石の大きな中飛を好捕するファインプレーを見せていた。内藤は小前と坪内の美技にも助けられたのであった。

 金星8回の逆転劇では、2点ビハインドの無死一塁で門馬祐の記録はお送りバントであるが、点差から考えると自らも生きようとしたバントが犠打になったようだ。これが大逆転劇に結び付いた訳だが、門馬はこのところ活躍が目立ち「ラッキーボーイ」になっている。

2026年4月10日金曜日

22年 巨人vs阪急 13回戦

8月16日 (土) 松本県営

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 5 0 0 0 0 4 0 9 巨人 35勝36敗1分 0.493 近藤貞雄 川崎徳次 
0 0 4 0 0 0 0 0 X 4 阪急 35勝39敗2分 0.473 今西錬太郎 天保義夫

勝利投手 川崎徳次     14勝8敗 
敗戦投手 今西錬太郎 15勝10敗

二塁打 (巨)川上、田中 (急)青田
三塁打 (巨)山川、千葉、小松原、武宮

勝利打点(巨)山川喜作 3

猛打賞 (巨)千葉茂 9、田中資昭 3


1イニング4三塁打

 第18節3日目、この夏最後の地方遠征となる松本県営球場の第1試合は近藤貞雄と今西錬太郎の先発で午後1時2分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は2回表、先頭の小松原博喜が二遊間に内野安打、平山菊二は三塁戦に内野安打、田中資昭も三前内野安打で無死満塁、武宮敏明の一ゴロが「3-2-3」と渡るホームゲッツーとなって二死二三塁、近藤は右飛に倒れて無得点。

 2回まで両軍無得点であったが試合は3回に大きく動いた。

 巨人は3回表、先頭の呉新亨が四球を選んで出塁、続く山川喜作は中越えにタイムリー三塁打を放ち1点を先制、千葉茂も右中間にタイムリー三塁打を放ち2-0、川上哲治は遊ゴロに倒れるが、小松原が左中間にタイムリー三塁打を放ち3-0、平山も中前タイムリーで続いて4-0、田中資昭の二ゴロで平山は二進、武宮敏明が中越えにタイムリー三塁打を放ち5-0とする。

 巨人は1イニング4本の三塁打を記録、全て打点1のタイムリー三塁打であった。

 阪急は3回裏、先頭の下社邦男が二遊間にヒット、荒木茂も左前打で続き、二死後上田が四球を選んで二死満塁、青田昇がセンター左奥に2点タイムリー二塁打を放ち2-5、二死二三塁となって野口明が右前に2点タイムリーを放ち4-5と1点差に追い上げる。

 1点差に迫られた巨人は4回から川崎徳次をリリーフのマウンドに送る。

 3回以降川上の二塁打1本に抑え込まれてきた巨人は8回表、一死後田中資昭が中前打で出塁、武宮も中前打、川崎は四球を選んで一死満塁、トップに返り呉新亨が中前に2点タイムリーを放ち7-4、山川の当りはピッチャーを強襲し、バックアップしたショート田中幸男は二塁に送球して一走呉新亨はフォースアウト、セカンド上田は併殺を狙って一塁に転送するが、これが悪送球となって二走川崎は三塁を回ってホームイン、8-4となって打者走者の山川は二塁に進み、千葉の中前タイムリーでこの回4点、9-4と突き放す。

 4回からリリーフ登板した川崎徳次は6イニングを3安打無四球3三振無失点の好投、14勝目をマークする。

 巨人は3回表の攻撃で山川喜作、千葉茂、小松原博喜、武宮敏明が4本の三塁打を放った。松本県営球場に詰めかけた2万人の観衆は貴重なプロ野球初の記録を目撃することになった。

 1イニング三塁打4本の記録は、72年後の2019年6月23日にオリックスが記録するまでプロ野球史上唯一の記録であった。

2026年4月9日木曜日

22年 太陽vs南海 14回戦

8月16日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 太陽 30勝40敗3分 0.429 真田重蔵 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 36勝34敗3分 0.514 中谷信夫

勝利投手 真田重蔵 13勝12敗 
敗戦投手 中谷信夫   8勝10敗

二塁打 (太)伊勢川、森下

勝利打点(太)伊勢川真澄 3


真田重蔵、2試合連続完封

 第18節3日目、後楽園の第1試合は真田重蔵と中谷信夫の先発で午後零時59分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は初回、先頭の辻井弘が四球で出塁、二死後中谷順次が一塁線にヒット、辻井が三盗を決めて二死一三塁とするが、伊勢川真澄は二飛に倒れて無得点。

 南海は1回裏、二死後飯田徳治の当りは遊ゴロ、これをショート松井信勝が一塁に悪送球して打者走者の飯田は二塁に進み、山本一人監督はストレートの四球で二死一二塁、堀井数男は二塁に内野安打、二走飯田は三塁をオーバーラン、セカンド荒川昇治は三塁ベースカバーに入ったショート松井に送球して三本間での挟殺プレー、スコアカードの記載は「4-6-2-5-1H」となっており、最後は本塁ベースカバーに入った真田が飯田にタッチしてスリーアウトチェンジ。

 最初にセカンド荒川からの三塁送球をキャッチしたのがサード中谷ではなくショート松井なので、飯田の走塁が変則的だった可能性が高い。

 南海は4回裏、四球で出塁した山本と田川豊がダブルスチールを決めて一死二三塁のチャンスを作るが後続が倒れて無得点。

 太陽は6回表、一死後藤井勇が四球を選んで出塁、森下重好の左中間二塁打で一死二三塁、中谷順次の遊ゴロで三走藤井がホームに突っ込むがショート小林悟楼からの本塁送球にタッチアウト、二死一三塁となって伊勢川が中前に先制タイムリーを放ち1点をリードする。更に二走中谷が三盗を試み、キャッチャー筒井敬三が三塁送球の際、打者荒川に守備妨害があってスリーアウトチェンジ。

 右打者がバッターボックスで二塁走者が三塁盗塁を試みると、キャッチャーは左にステップして打者の後ろ側から三塁に送球するが、それを見越して荒川が少し下がって捕手の送球を邪魔しようとしたところ、国友球審がイリーガルプレーを宣告した。

 南海は7回裏、先頭の田川が二遊間にヒット、筒井の送りバントを真田が二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一二塁、一死後ダブルスチールを決めて二三塁のチャンスを作るが後続が倒れて無得点。

 真田重蔵は3安打5四球3三振で14日に続いて南海打線を2試合連続完封に抑え、13勝目をマークする。真田はこれで6連勝と波に乗っている。

 南海は2つのダブルスチールを決めるなど得意の機動力を発揮したが、これで3試合連続完封負けと打線が湿っている。

2026年4月8日水曜日

22年 中日vs太陽 10回戦

8月15日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 2 0 0 0 0 1 1 0 4 中日 43勝24敗1分 0.642 服部受弘 清水秀雄 
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 太陽 29勝40敗3分 0.420 井筒研一

勝利投手 服部受弘 12勝3敗 
敗戦投手 井筒研一   6勝8敗 
セーブ     清水秀雄   1

二塁打 (中)服部、大沢

勝利打点(中)服部受弘 2


笠石徳五郎、渋い活躍

 後楽園の第2試合は服部受弘と井筒研一の先発で午後2時51分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 中日のスタメン発表時は加藤正二が四番ライトで出場予定であったが、何かのアクシデントがあったようで1回裏の守備からライトは笠石徳五郎に交代した。

 中日は2回表、急遽出場の笠石が4球ファウルで粘って四球で出塁、小鶴誠の一ゴロの間に加藤は二進、杉浦清監督は四球で一死一二塁、三村勲の三ゴロをサード中谷信夫がファンブルして一死満塁、服部の三ゴロ併殺崩れの間に三走笠石が還って1点を先制、二死一三塁からダブルスチールを決めて2-0とする。

 太陽は6回裏、先頭の松井信勝が左前打で出塁、しかし井筒の三ゴロは「5-4-3」と渡るゲッツー、トップに返り辻井弘が四球を選ぶと二盗に成功、藤井勇も死球で二死一二塁、森下重好の中前タイムリーで1点返して1-2と1点差に迫る。

 中日は7回表、先頭の杉浦が右前打で出塁、三村勲が送りバントを決めて一死二塁、服部がレフト線にタイムリー二塁打を放ち3-1と再び2点差とする。

 中日は8回表、一死後大沢清がセンターに打ち返すとイレギュラーバウンドで左中間に抜ける二塁打、笠石が又も2球ファウルで粘って四球を選び、小鶴の三ゴロで笠石が二封されて二死一三塁、杉浦の左前タイムリーで4-1と突き放す。

 3点リードした中日は8回裏から先発の服部に代えて好調清水秀雄をマウンドに送り、キャッチャーも上林繁次郎から藤原鉄之助に交代して逃げ込みを図る。

 太陽は9回裏、二死後荒川昇治は中前打、佐竹一雄もレフト線ヒットで二死一二塁と粘りを見せ、松井に代わる代打池田善蔵のカウントもスリーボールワンストライク、池田は5球目をファウルしてスリーボールツーストライク、一二塁の走者は自動的にスタートを切ったが池田は更に6球目もファウル、清水は7球目を投球と思わせたところ一塁に牽制、一走佐竹は牽制を警戒していなかったか逆を突かれてタッチアウト、中日が逃げ切った。

 加藤正二はこの後数試合欠場することになるので、試合前の練習の際に怪我をしたようである。

 急遽1回裏の守備から出場した笠石徳五郎はよく粘って2つの四球を選んで得点に結び付ける渋い活躍を見せた。

 ここに来て大阪の勢いが落ちてきたところ中日は好調清水秀雄を軸に投手陣が安定しており、首位大阪に3ゲーム差と迫ってきた。

2026年4月7日火曜日

22年 南海vs金星 9回戦

8月15日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 36勝33敗3分 0.522 丸山二三雄 
0 0 0 2 0 0 0 2 X 4 金星 26勝43敗1分 0.377 江田孝

勝利投手 江田孝        6勝16敗 
敗戦投手 丸山二三雄 9勝9敗

二塁打 (金)清原

勝利打点(金)門馬祐 1


門馬祐が決勝打

 第18節2日目、後楽園の第1試合は丸山二三雄と江田孝の先発で午後零時59分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は3回裏、先頭の江田が左前打で出塁、トップに返り酒沢政夫が二前にプッシュバント、これが内野安打となって無死一二塁と先制のチャンス、しかし大友一明の投ゴロを丸山はサードに送り二走江田は三封、サード山本一人監督が一塁に転送して大友もアウトとなって「1-5-3」の変則ダブルプレー、坪内道則監督は左邪飛に倒れて無得点。

 金星は4回裏、先頭の西沢道夫が四球を選んで出塁、清原初男のレフト線二塁打で無死二三塁、小前博文は投ゴロに倒れて一死二三塁、ここで門馬祐が左前に先制の2点タイムリーを放ち2-0とリードする。

 金星は8回裏、先頭の坪内が左前打で出塁、西沢の三ゴロがサード山本のエラーを誘い、無死一二塁から清原が中前にタイムリーを放ち3-0、西沢は三塁に進んで無死一三塁、小前の遊ゴロは「6-4-3」と渡ってゲッツー、この間に三走西沢が還って4-0と突き放す。

 江田孝は3安打4四球2三振で今季4度目の完封、6勝目をマークする。

 南海は2試合連続完封負け。

 江田はここまで6勝16敗の成績であるが6勝のうち4勝が完封勝利。好不調の波は激しいが、キレの良い投球を見せる。4勝の完封のうち3勝は被安打4本以下であり、本日も3安打完封であった。

 門馬祐が殊勲の決勝打を放った。門馬は「台北高商」の出身とされているが、BBM社「日本プロ野球50年史」では、昭和22年の「登録選手名簿」では「台北高商」出身であるものの、昭和23年の「登録選手名簿」では「台北経専」出身とされている。

 「台北高等商業学校」は日本統治下の台湾で設立され、1944年3月に「台北経済専門学校」に改称され、日本の敗戦により1945年には中華民国に接収された。門馬の卒業が昭和19年であれば「台北経専」出身となるが、詳しい経緯は分からない。

 門馬祐のプロ野球在籍は昭和22年、23年の2年間で、昭和23年の出場は無い。プロ入り初の殊勲打であった。

2026年4月3日金曜日

22年 南海vs太陽 13回戦

8月14日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 36勝32敗3分 0.529 別所昭 
1 0 3 0 1 0 1 0 X 6 太陽 29勝39敗3分 0.426 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 12勝12敗 
敗戦投手 別所昭     18勝13敗

二塁打 (南)安井 (太)藤井

勝利打点(太)森下重好 8 

猛打賞 (太)藤井勇 9、伊勢川真澄 4


真田がエース対決を制す

 後楽園の第2試合は別所昭と真田重蔵の両エースの先発で午後2時50分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 南海は徳島遠征を欠場した田川豊が復帰して一番に入り、三番に安井亀和を起用する新オーダー。初回、二番河西俊雄が右前打で出塁すると二盗、三盗を決めてチャンスを作るが後続が倒れて無得点。

 太陽は初回、先頭の辻井弘がノーボールツーストライクから四球を選んで出塁、藤井勇の二遊間ヒットで無死一三塁、森下重好が左前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 太陽は3回裏、先頭の真田が遊失で出塁、一死後藤井が中前打、森下の三ゴロで藤井が二封されて二死一三塁、中谷順次の遊ゴロをショート朝井昇がこの回2個目のエラー、三走真田が還って2-0、伊勢川真澄の中前タイムリーで3-0、荒川昇治も右前にタイムリーで続いてこの回3点、4-0とする。

 南海は4回表、先頭の山本一人監督が左前打で出塁、一死後堀井数男の二遊間ヒットで一三塁、堀井が二盗を決め、別所は四球で一死満塁、しかし坂田清春の三ゴロは「5-4-3」と渡るゲッツー、反撃機を逸す。

 太陽は5回裏、二死後中谷が四球で出塁、伊勢川のピッチャー強襲ヒットで二死一二塁、荒川が中前に2打席連続のタイムリーを放ち5-0と突き放す。

 太陽は7回裏、先頭の辻井が一塁線にヒット、藤井のライト線二塁打で無死二三塁、森下の遊ゴロの間に三走辻井が還って6-0とダメ押す。

 真田重蔵は走者を出しながらも要所を締めて、8安打2四球4三振の完封で今季2度目の完封、12勝目をマークする。

 真田は7月11日の段階で7勝12敗と大きく負け越していたが、2週間の登板間隔を空けて臨んだ7月26日の金星戦で8勝目をマークするとそこから5連勝。本日は別所とのエース対決であったが完封で制す。別所と藤本が伸び悩んでいる現在では、第1試合で完封勝ちした清水秀雄と真田重蔵が8月の月間MVPを争っている。

2026年3月31日火曜日

22年 金星vs中日 7回戦

8月14日 (木) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 金星 25勝43敗1分 0.368 重松通雄
0 0 0 0 0 0 1 2 X 3 中日 42勝24敗1分 0.636 清水秀雄

勝利投手 清水秀雄 11勝5敗 
敗戦投手 重松通雄   9勝9敗

二塁打 (中)加藤、小鶴
三塁打 (中)藤原
本塁打 (中)杉浦清 4号、三村勲 2号

勝利打点(中)杉浦清 5


清水秀雄、2試合連続完封

 第18節初日、後楽園の第1試合は重松通雄と清水秀雄の先発で午後1時4分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は初回、先頭の杉江文二が中前打で出塁、しかし二盗に失敗、二死後大沢清が珍しく引っ張って左前打を放つが、加藤正二は右飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 中日は2回裏、先頭の小鶴誠の当りは左飛、これをレフト小前博文が落球、一死後清水が中前打を放つが、藤原鉄之助の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 金星は3回表、先頭の重松の当りは三ゴロ、これをサード三村勲が一塁に悪送球、一死後門馬祐の投ゴロは「1-6-3」と転送されるがショート杉浦清監督の一塁送球が悪送球となって打者走者の門馬が二塁に進み、トップに返り酒沢政夫はストレートの四球で二死一二塁、大友一明は一飛に倒れて無得点。

 中日は4回裏、一死後加藤が左越えに二塁打、小鶴は四球で一死一二塁、杉浦の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。
 金星は5回表、先頭の小前が左前打で出塁、一死後辻勇夫の右前打で一三塁とするが、続く門馬の遊ゴロで三走小前がホームに突っ込み、ショート杉浦からの本塁送球にタッチアウト、後続も倒れて無得点。

 中日は5回裏、一死後藤原鉄之助がライト線に三塁打を放つが後続なく無得点。

 中盤まで両軍チャンスをものにできず0対0のまま試合は終盤へ。

 中日は7回裏、一死後杉浦が均衡を破る第4号先制ホームランをレフトスタンドに叩き込んで1点を先制する。

 中日は8回裏、先頭の三村がレフトポール際の「オリヂナル香水」の看板を直撃する第2号ホームランを放ち2-0、一死後金山次郎が中前打、大沢が又も引っ張って左前打を放ち一死一二塁、二死後小鶴が三塁線を破るタイムリー二塁打を放ち3-0と突き放す。

 清水秀雄は終盤7回以降を三者凡退に抑え、4安打1四球1三振で2試合連続完封、11勝目をマークする。

 恐竜打線が2発で試合を決めた。中日のチーム本塁打数は29本で断トツトップである。

 清水秀雄は9日の太陽戦に続いて2試合連続完封。このところ真田重蔵が絶好調で月間MVP投手部門は真田で決まりかと見られていたが、清水も調子を上げてきた。

2026年3月22日日曜日

第17節終了

 第16節~18節は地方遠征が行われている変則開催のため、週間MVPの表彰は3節合算になる。

 第17節の活躍選手は、5試合組では下社邦男が16打数8安打、塚本博睦が19打数7安打、小松原博喜が19打数7安打、上田藤夫が20打数7安打の活躍だった。

 2試合組では坪内道則の7打数5安打が目立った。


2026年3月15日日曜日

22年 大阪vs阪急 12回戦

8月11日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 4 0 0 4 大阪 48勝23敗3分 0.676 御園生崇男 梶岡忠義 
0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 阪急 35勝38敗2分 0.479 今西錬太郎

勝利投手 御園生崇男 14勝1敗 
敗戦投手 今西錬太郎 15勝9敗 
セーブ  梶岡忠義  1

二塁打 (急)荒木、下社、日比野
三塁打 (大)塚本、呉昌征

勝利打点(大)呉昌征 2


ダイナマイト打線、一瞬の逆転劇

 第17節最終戦、西宮の第2試合は御園生崇男と今西錬太郎の先発で午後3時14分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は3回裏、先頭の荒木茂が三塁線を破る二塁打、今西が送って一死三塁、トップに返り田中幸男の三ゴロをサード藤村富美男が一塁に悪送球して一死一三塁、上田藤夫の一ゴロで三走荒木はホームに突っ込むがファースト玉置玉一からの本塁送球にタッチアウト、二死一二塁から青田昇が左前にタイムリーを放ち1点を先制、野口明の二遊間タイムリーで2-0とリードする。

 大阪打線は6回まで5安打無得点。

 大阪は7回表、一死後武智修が二遊間にヒット、長谷川善三の遊ゴロをショート田中が一塁に悪送球して無死二三塁、御園生が右前に同点の2点タイムリーを放ち2-2と追い付き、トップに返り呉昌征が右越えに逆転のタイムリー三塁打を放ち3-2、更に塚本博睦が中前にタイムリーを放ち4-2と逆転に成功する。

 リードした大阪は7回裏から御園生に代わって梶岡忠義がマウンドに上がり、3イニングを無失点に抑えて逃げ切る。

 大阪は7回に4安打を集めて逆転勝利。この集中打がダイナマイト打線の特徴である。

 第17節終了時点でリーグ全体では143本の本塁打が記録されているが、チーム別に見てみると
 中日 27本
 太陽 23本
 東急 23本
 阪急 19本
 巨人 14本
 金星 13本
 南海 13本
 大阪 11本
 であり、ダイナマイト打線が最下位である。

 この事実は、当ブログが公表するまで全く知られていなかった。真実は当ブログにある。

2026年3月13日金曜日

22年 東急vs巨人 9回戦

8月11日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 東急 26勝40敗2分 0.394 白木義一郎 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 34勝36敗1分 0.486 多田文久三

勝利投手 白木義一郎 13勝15敗 
敗戦投手 多田文久三   7勝7敗

二塁打 (東)飯島
本塁打 (東)大下弘 8号

勝利打点(東)大下弘 9


大下の一発で試合決す

 第17節最終日、西宮の第1試合は白木義一郎と多田文久三の先発で午後1時31分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 東急は3回までノーヒット。

 巨人は2回裏、先頭の小松原博喜が三塁線に内野安打、平山菊二の中前打で無死一二塁、多田が送りバントを決めて一死二三塁と先制のチャンス、しかし武宮敏明と林清光が倒れて無得点。

 巨人は3回裏、一死後田中資昭が右前打で出塁、千葉茂も右前打で続いて一死一二塁、川上哲治は中飛に倒れるが、ダブルスチールを決めて二死二三塁、小松原は四球で二死満塁、しかし今季巨人のポイントゲッター平山は投ゴロ、白木は一塁に投げずキャッチャー熊耳武彦に送球して三走田中を本封した。これも白木独特の魅せる野球か。

 東急は5回表、先頭の熊耳武彦が左前打で出塁、一死後苅田久徳監督の投ゴロの間に熊耳は二進、トップに返り鈴木清一の左前打で熊耳は三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、レフト平山からのダイレクト送球にタッチアウト。

 東急は6回表、一死後飯島滋弥が四球を選んで出塁、ここで大下弘がライトスタンドに先制のツーラン、2-0とリードする。

 白木義一郎は6安打2四球4三振で今季3度目の完封、13勝目をマークする。

 大下は5月に2本のホームランを放ったが6月はゼロ本。7月後半に3本、8月に入って早くも3本と本領を発揮してきた。

 巨人の千葉茂は4回に長持栄吉の痛烈なライナーをジャンプ一番好捕。9回には苅田の一塁後方へのフライを背走してライン上でシングルキャッチのファインプレーを見せた(山内以九士記述の「雑記」欄より)。

2026年3月12日木曜日

22年 大阪vs巨人 12回戦

8月10日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 大阪 47勝23敗3分 0.671 武智修 
1 0 0 0 2 0 0 0 X 3 巨人 34勝35敗1分 0.493 川崎徳次

勝利投手 川崎徳次 13勝8敗 
敗戦投手 武智修      4勝4敗

二塁打 (巨)呉新亨
三塁打 (大)藤村 (巨)呉新亨

勝利打点(巨)千葉茂 5

猛打賞 (巨)呉新亨(4安打)4


川崎徳次、自責ゼロの完投で13勝目

 西宮の第2試合は武智修と川崎徳次の先発で午後3時23分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、先頭の呉新亨が初球をセンター左奥に三塁打、山川喜作は四球で無死一三塁、千葉茂の右前タイムリーで1点を先制する。一走山川は三塁を狙ったが、ライト塚本博睦からの好返球にタッチアウト、川上哲治の二ゴロをセカンド本堂保次がエラー、小松原博喜の三塁内野安打で一死満塁とするが、平山菊二は二飛に倒れ、田中資昭も遊ゴロと後続なく1点止まり。

 巨人は3回裏、先頭の千葉が右前打で出塁、川上も右前打を放って無死一二塁、小松原が送りバントを決めて一死二三塁、平山の中飛で三走千葉と二走川上がタッチアップからスタート、捕球したセンター呉昌征はホームではなく三塁に送球して川上はタッチアウト、千葉のホームインより川上のタッチアウトが早かったと判定されて無得点。

 巨人は5回裏、先頭の呉新亨が三打席連続ヒットとなる右前打で出塁、山川もライト線ヒットで無死一二塁、ダブルスチールを決めて無死二三塁、千葉は三振に倒れて一死二三塁、川上は歩かされて一死満塁、小松原の三ゴロで三走呉新亨は本封、二死満塁から平山が二遊間に2点タイムリーを放ち3-0とする。平山は二打席チャンスで倒れたが、三打席目で殊勲打を放った。

 敗色濃厚の大阪は8回表、先頭の武智が中前打で出塁、トップに返り呉昌征の二ゴロをセカンド千葉がエラー、塚本の左前打で無死満塁とチャンスを広げたが、金田正泰の二ゴロが「4-6-3」と渡ってゲッツー、この間に三走武智が還って1点返すが、藤村富美男は遊ゴロに倒れて反撃もここまで。

 川崎徳次は6安打1四球2三振、1失点自責点ゼロの完投で13勝目をマークする。

 ハーラーダービーは別所昭が18勝、藤本英雄が17勝で抜け出しているが、今西錬太郎が15勝、若林忠志が14勝、御園生崇男が13勝、野口二郎が13勝、川崎徳次も13勝で並んだ。昨年最多勝の白木義一郎は12勝、現在最も調子の良い真田重蔵は11勝である。8月10日時点のこのランキングがは覚えておいた方が良い。シーズン終了時には大きく変わっている。

2026年3月7日土曜日

22年 阪急vs東急 9回戦

8月10日 (日) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 2 1 0 0 3 0 0 7 阪急 35勝37敗2分 0.486 野口二郎
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 東急 25勝40敗2分 0.385 北川桂太郎 黒尾重明

勝利投手 野口二郎   13勝11敗 
敗戦投手 北川桂太郎 2勝10敗

二塁打 (急)野口明、安井
三塁打 (東)一言

勝利打点(急)野口二郎 3 

猛打賞 (急)野口明 3


荒木茂、戦後最初の「意外性の男」候補に浮上

 西宮の第1試合は野口二郎と北川桂太郎の先発で午後1時34分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 徳島西ノ丸球場の第2試合は午後1時23分に終了した。恐らく帰りの船の関係でこの時間までには終わらせたかったのではないかと考えられる。徳島西ノ丸の第1試合は午前10時3分試合開始であった。

 阪急は初回、一死後上田藤夫が遊失で出塁、二死後野口明が四球を選び、野口二郎の中前タイムリーで1点を先制する。

 阪急は3回表、先頭の青田昇が左前打で出塁するが二盗に失敗、野口明は四球、野口二郎の左前打で一死一三塁、キャッチャー鈴木圭一郎からの一塁牽制が悪送球となって野口二郎は二進、三走野口明は三塁ストップで一死二三塁、下社邦男はストレートの四球で一死満塁、ここで荒木茂が中前に2点タイムリーを放ち3-0とする。

 阪急は4回表、一死後上田が右前打で出塁、二死後野口明が右越えにタイムリー二塁打を放ち4-0とリードを広げる。

 東急は5回から黒尾重明が二番手としてマウンドに上がる。

 東急は6回裏、二死後一言多十が右中間に三塁打、ライト山田伝からの返球を中継したセカンド上田の三塁送球が悪送球となって一言は一気にホームイン、1点を返す。

 阪急は7回表、一死後荒木が四球を選んで出塁、山田の左前打で一死一二塁、トップに返り田中幸男の三塁線内野安打で一死満塁、上田が押出し四球を選んで5-1、青田の三遊間ゴロをショート鈴木清一は三塁に送球して二走田中は三封、この間に三走山田が還って6-1、鈴木清一は体勢的にこれが最善の策と判断したか、二死一二塁から野口明が中前にタイムリーを放ち7-1として試合を決める。

 野口明は2四球の後第3打席から3本ヒットが続き、前日の最終打席から6打席連続出塁。9回の第6打席は二ゴロに終わる。

 野口二郎は7回以降東急打線をノーヒットに抑え、4安打無四球2三振、1失点ながら自責点ゼロの完投で13勝目をマークする。

 初回の先制打で野口二郎に勝利打点が記録されたが、3回に荒木茂が放った追撃の2点タイムリーが効いた。荒木は歴史的には無名であるが、第14節でも殊勲賞を獲得したように意外な活躍を見せることがある。戦前にも家村相太郎という無名ではあるが意外な活躍をする隠れた名選手が存在しており、当ブログは「元祖・意外性の男」と名付けた。戦後最初の「意外性の男」は辻勇夫(1946年は「辻功」表記)になる可能性が高いが、荒木茂もライバルに浮上してきた。

2026年2月20日金曜日

22年 南海vs中日 12回戦

8月10日 (日) 徳島西ノ丸

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 36勝31敗3分 0.537 別所昭 
0 0 0 0 0 0 2 0 X 2 中日 41勝24敗1分 0.631 服部受弘

勝利投手 服部受弘 11勝3敗 
敗戦投手 別所昭    18勝12敗

二塁打 (南)安井
本塁打 (中)小鶴誠 7号

勝利打点(中)小鶴誠 8


小鶴が決勝ツーラン

 徳島西ノ丸の第2試合は別所昭と服部受弘の先発で午後零時4分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 西宮の第1試合の開始時間は午後1時半を予定しているので、実況中継は第1試合に続いて徳島西ノ丸が先になる。

 先発両投手の好投で、南海は6回まで3安打無得点、中日は1安打無得点。

 南海は7回表、先頭の朝井昇が左前打で出塁、別所の三ゴロをサード三村勲が二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死一二塁、坂田清春の投前送りバントを服部が三塁に送球するがセーフ、犠打と野選が記録されて無死満塁、小林悟楼は初球をスクイズ、しかしキャッチャーへの小飛球となり上林繁次郎が捕球すると三塁に送球、スタートを切っていた三走朝井は戻れずダブルプレー、二死一二塁となってトップに返り安井亀和は中前打、二走別所は三塁を回ってホームに突っ込むがセンター杉江文二からの好返球にタッチアウト、無得点に終わる。

 中日は7回裏、二死後加藤正二が二遊間にヒット、ここで小鶴誠がライトスタンドにツーランホームランを叩き込んで2-0とリードする。

 南海は8回、9回とヒットが出るが無得点。

 服部受弘は7安打1四球5三振で今季2度目の完封、11勝目をマークする。

 中日は前日の清水秀雄に続いて徳島西ノ丸で2試合連続完封勝利となった。

 小鶴誠は7回に決勝本塁打を放つと8回の守備から笠石徳五郎と交代した。小鶴は欠場や途中交代も多い。実際の数字で確認すると、昭和21年は96試合で427打席、今季は114試合で432打席、急映に移籍する昭和23年は113試合で483打席なので、当ブログが嘘を言っているのではないことが分かる。体調が万全でないのか、中日のお家騒動の影響なのか、何らかの原因があるようだ。

2026年2月14日土曜日

22年 太陽vs金星 11回戦

8月10日 (日) 徳島西ノ丸

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 2 3 0 0 0 0 2 8 太陽 28勝39敗3分 0.418 真田重蔵
0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 金星 25勝42敗1分 0.373 重松通雄 内藤幸三

勝利投手 真田重蔵 11勝12敗 
敗戦投手 重松通雄   9勝8敗

二塁打 (太)辻井、伊勢川2 (金)大友

勝利打点 なし

猛打賞 (太)森下重好 4、中谷順次 3 (金)坪内道則 9


太陽打線、16安打の猛攻

 第17節4日目、徳島西ノ丸の第1試合は真田重蔵と重松通雄の先発で午前10時3分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 試合開始が午前10時となった理由は明らかではないが、帰りの船の時間に合わせたのだろう。

 この試合の審判団は球審が国友、塁審が円城寺と西垣という若手で構成された。地方遠征は若手が担当している。

 太陽は初回、一死後藤井勇が四球を選んで出塁、二死後中谷順次の左前打で藤井が三塁まで進んで二死一三塁、ここでダブルスチールを敢行、キャッチャー清原初男からの送球をショート酒沢政夫がホームに送球するが悪送球、藤井が還って1点を先制、タイミングはアウトだったので藤井に本盗は記録されていないが、二塁セーフの中谷には盗塁が記録された。

 太陽は3回表、先頭の辻井弘が右中間に二塁打、藤井の右前打で無死一三塁、森下重好の二ゴロの間に三走辻井が還って2-0、中谷の三塁内野安打で一死一三塁、ここで再びダブルスチールを敢行、今度は酒沢が藤井の本盗を刺して二死二塁、伊勢川真澄が右越えにタイムリー二塁打を放ち3-0とする。

 太陽は4回表、先頭の佐竹一雄が右前打で出塁、真田の投ゴロをピッチャー重松がエラー、松井信勝の一塁内野安打で無死満塁、トップに返り辻井の右前2点タイムリーで5-0として無死一三、金星ベンチはここで重松から内藤幸三にスイッチ、藤井の左犠飛で6-0と大きくリードする。

 藤井勇は今季3本目の犠牲フライであったが全てレフトに流し打った打球。3回の無死二塁では走者を進めるための引っ張ったゴロで一二塁間を抜ける右前打、走者三塁の場面では無理せず流して確実に犠牲フライを狙う。戦前戦後期における最高の好打者らしいバッティングである。

 太陽は9回表、一死後森下が左前打で出塁、中谷も左前打で続き、伊勢川の右中間タイムリー二塁打で7-0、荒川昇治の左前タイムリーで8-0とダメ押す。

 金星は最終回、先頭の酒沢がストレートの四球で出塁、大友一明の右中間二塁打で無死二三塁、坪内道則の三塁タイムリー内野安打で1点返し、西沢道夫の左前タイムリーで2点目、清原の左前打で無死満塁、しかし小前博文の三ゴロは「5-4-3」と渡ってゲッツー、この間に三走坪内が還って3点を返したが反撃もここまで。

 真田重蔵は最終回は少し気を抜いたようだが、8安打1四球3三振の完投で11勝目をマークする。

 太陽は森下と中谷が猛打賞で16安打。1番から六番まで全員マルチヒットであった。

 太陽初回の攻撃で、三番森下重好のセンターフライは太陽に入ったがセンター坪内道則が好捕。8月の太陽はほぼ真上に来るが、この日は午前10時3分試合開始とあって真夏の試合にしては太陽の位置が低かったため打球と重なったようだが、坪内が名人芸を見せた。

 好調真田重蔵はこれで4連勝。その間に2度の延長12回引分けと今季初セーブも挟んでいる。真田は7月11日まで休み無しに投げ続けて7勝12敗と調子が上がらなかったが、2週間休んで7月26日の金星戦から4連勝となった。怪我のためではなく短期キャンプを張って立て直したようだ。

2026年2月5日木曜日

22年 阪急vs大阪 11回戦

8月9日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 0 1 0 3 阪急 34勝37敗2分 0.479 天保義夫 今西錬太郎 
1 0 0 0 0 2 0 1 X 4 大阪 47勝22敗3分 0.681 若林忠志

勝利投手 若林忠志 14勝8敗 
敗戦投手 天保義夫   5勝11敗

二塁打 (大)藤村、呉2
三塁打 (急)下社

勝利打点 なし

猛打賞 (急)上田藤夫(4安打)3


若林、粘りのピッチング

 西宮の第2試合は天保義夫と若林忠志の先発で午後3時3分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が3球ファウルで粘って四球を選んで出塁、二死後藤村富美男の打席で初球に呉が二盗を決め、藤村の右中間タイムリー二塁打で1点を先制する。

 阪急は6回表、先頭の青田昇が左前打で出塁、一死後青田が二盗に成功、二死後日比野武が中前に同点タイムリーを放ち1-1と追い付き、バックホームの間に打者走者の日比野は鈍足ながら二塁に進む好走塁を見せ、下社邦男が中越えに逆転のタイムリー三塁打を放ち2-1と試合をひっくり返す。

 大阪は6回裏、先頭の金田正泰の当りは三ゴロ、これをサード荒木茂が一塁に悪送球、藤村の右飛で一走金田がタッチアップから二塁を陥れる好走塁を見せ、土井垣武がレフトスタンドに逆転ツーランを叩き込んで3-2とリードする。

 阪急は8回表、先頭の野口明が右前打で出塁、坂元義一の投ゴロでランナーが入れ替わり、坂元に代えて代走に山田伝を起用、日比野の一塁内野安打で山田は三塁に進んで一死一三塁、下社の左前タイムリーで3-3の同点に追い付く。

 大阪は8回裏、先頭の藤村が二遊間にヒット、続く土井垣のカウントがツーボールツーストライクの時に天保がボークを犯して無死二塁、阪急ベンチはここで天保に代えて今西錬太郎をリリーフに送り、土井垣は今西のシュートに詰まって緩い遊ゴロ、二走藤村は当りが打球が遅いと見て三塁に走り、ショート上田藤夫からの三塁送球はタイミングはアウトであったがサード安井鍵太郎が後逸、藤村がホームに生還して4-3と再度リードする。

 若林忠志は12安打を許しながらも1四球1死球2三振で完投、粘りのピッチングで14勝目をマークする。

 大阪は、7月11日の時点では37勝13敗1分で勝率7割4分であったが、その後は10勝9敗2分で勝ち越してはいるものの足踏み状態が続いている。原因はダイナマイト打線が不発であることに尽きるが、若林が粘りのピッチングで何とか踏ん張った。一般には昭和22年の大阪は圧勝で優勝したということになっているが、内実はそんな簡単な話ではないのである。

2026年1月27日火曜日

22年 中日vs太陽 9回戦

8月9日 (土) 徳島西ノ丸

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 中日 40勝24敗1分 0.625 清水秀雄 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 27勝39敗3分 0.409 井筒研一

勝利投手 清水秀雄 10勝5敗 
敗戦投手 井筒研一   6勝7敗

二塁打 (中)藤原、大沢 (太)中谷、佐竹

勝利打点(中)杉江文二 1


驟雨あり

 徳島西ノ丸の第2試合は清水秀雄と井筒研一の先発で午後3時26分、西垣球審の右手が上がりプレイボール。

 中日は前節の桐生に続いて2節連続での地方遠征となった。

 中日は初回、杉江文二と金山次郎が内野ゴロに倒れて二死無走者、三番大沢清の打席で井筒が2球目を投げたところでにわか雨が強くなって試合中断。9分間で通り雨が過ぎて試合再開、大沢は遊ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。

 中日は3回表、先頭の藤原鉄之助が右中間に二塁打、一死後トップに返り杉江文二が左前にタイムリーを放ち1点を先制する。

 清水秀雄は1点のリードを守り切り、4安打2四球4三振で今季3度目の完封、10勝目をマークする。8月3日の桐生新川球場に続いて地方遠征2連勝となった。

 本日の天候は「曇り一時驟雨」。真夏の瀬戸内海地方では積乱雲が湧くと急激に天候が変わってにわか雨が降る。試合開始早々の「驟雨」であった。

 中日は7回に追加点のチャンスをスクイズ失敗で潰した。先頭の藤原が四球で歩き、三村勲の送りバント失敗でランナーが入れ替わり、トップに返り杉江の左前打で三村が三塁に進んで一死一三塁、ここで金山次郎のスクイズバントがピッチャーへの小フライとなって井筒がサード中谷順次に送球して三走三村がタッチアウトとなった。

 この場面についてはスコアカードに、三村と金山のところに「BN」と書かれているのでバント失敗だったことが分かる。「雑記」欄にも金山の打席は「スクイズ失敗」と書かれているので明らかである。

 この日の西宮の第1試合でもスクイズ失敗ではないかと思われる場面があったが「BN」と書かれていないとお伝えしたばかりである。

 西宮のスコアカードには「記録者署名」の欄が空白になっているが、徳島西ノ丸の試合では「山内以九士」の署名が書かれている。当ブログが解読しているスコアカードは戦後になって山内以九士が清書したバージョンであるが、山内以九士は徳島に遠征してスコアを付けていたので戦後の清書版にも本人のサインを書き入れたと考えられる。

 当時のスコア解読のポイントは、誰がスコアを付けていたかも考慮する必要がある。慶應式スコアは付ける人によって少し表記が変わる場合もあるからである。個人的な癖が表れる場合があるのだ。表面的な記述しか見ることのできない方には当時のスコアを解読することは不向きであろう。

 バント失敗の場合に「BN」と記入するかしないかは、慶應式スコアでは明確にルール化されていない可能性が高く、これまでもバント失敗か単なる内野フライかは判然としないケースが複数回あった。想像だけで実況中継することは許されないため、基本はスコアどおりにお伝えしているが、ケースを考えて想像を膨らませる必要もある。分かり切ったことだけを書いていても面白くないだけである。

*中日7回の攻撃、三村勲の投ゴロと金山次郎の投飛には「BN」と書かれておりバント失敗だったことが分かる。



2026年1月25日日曜日

22年 巨人vs東急 8回戦

8月9日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 33勝35敗1分 0.485 中尾輝三 
0 0 1 0 0 0 0 0 X 1 東急 25勝39敗2分 0.391 黒尾重明

勝利投手 黒尾重明 8勝10敗 
敗戦投手 中尾輝三 8勝8敗

二塁打 (東)鈴木
三塁打 (東)大下

勝利打点(東)一言多十 3 


黒尾重明、3安打完封

 西宮の第1試合は中尾輝三と黒尾重明の先発で午後1時30分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 3回まで三者凡退が続いた東急は4回裏、先頭の鈴木清一がセンターに二塁打、一言多十の左前タイムリーで1点を先制する。

 4回まで無安打の巨人は5回表、先頭の小松原博喜が右前打で出塁するが後続なく無得点。

 東急は7回裏、一死後大下弘がセンター右後方への三塁打、しかし後続が倒れて無得点。

 巨人は8回表、一死後内堀保に代わる代打多田文久三が四球を選んで出塁、中尾の右前打で一死一二塁、トップに返り山川喜作の二ゴロをセカンド苅田久徳監督が二塁に送球するがショート鈴木が落球して一死満塁、しかし田中資昭のピッチャーへの小フライに一走山川が戻れずダブルプレー。

 スクイズ失敗の場合はスコアカードには「BN」と記されるのが慣例となっているが、田中の一飛には「BN」は書かれていないので打って出ての小フライだったようである。但し、すべてのバント失敗に「BN」が書かれているかは分からない。インフィールドフライではないので高く上がったフライでは無かったのは確かである。常識的に判断するとスクイズ失敗の可能性が高いのではないか。これだとピッチャーへの小フライで一走山川がスタートを切っていたことも説明が付く。捕球した黒尾が三塁に送球するより一塁送球の方が体勢的に確実だと判断したのだろう。仮に三走多田のホームインが一走山川のアウトより早くてもゲッツーが成立すれば得点にはならないので一塁送球を選択したのである。

 黒尾重明は3安打2四球2三振で巨人打線を完封、8勝目をマークする。

 中尾輝三は6安打無四球6三振1失点の好投であったが報われず。戦前は「三振か四球か」というピッチングだった中尾も戦後は技巧派に転身している。内藤幸三も野口二郎も川崎徳次も同様であるが、生き残って戻ってきたからこそである。

2026年1月18日日曜日

22年 南海vs金星 8回戦

8月9日 (土) 徳島西ノ丸

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 1 0 0 1 0 7 5 0 15 南海 36勝30敗3分 0.545 丸山二三雄
0 0 0 1 0 0 0 1 0  2  金星 25勝41敗1分 0.379 江田孝 三富恒雄


勝利投手 丸山二三雄 9勝8敗 
敗戦投手 江田孝        5勝16敗

二塁打 (南)安井、堀井 (金)西沢、坪内

勝利打点(南)堀井数男 5 

猛打賞 (南)河西俊雄 4、飯田徳治 5、堀井数男(5安打)4、丸山二三雄 1


堀井数男が5安打3打点

 第17節3日目、徳島西ノ丸の第1試合は丸山二三雄と江田孝の先発で午後零時58分、島球審の右手が上がりプレイボール。塁審は西園寺と国友で、地方遠征は審判員も若手が帯同している。

 南海は初回、二死後飯田徳治が三塁線を破るヒットで出塁、山本一人監督は四球で二死一二塁、堀井数男が中前に先制タイムリーを放ち1-0とリードする。

 南海は2回表、一死後丸山二三雄が遊失で出塁、筒井敬三はストレートの四球で一死一二塁、小林悟楼の三ゴロで二者進塁し、トップに返り安井亀和は四球を選んで二死満塁、河西俊雄の右前タイムリーで2-0とする。

 金星は4回裏、先頭の坪内道則監督が四球を選んで出塁、西沢道夫の左中間タイムリー二塁打で1-2と追い上げる。

 序盤戦は接戦の好ゲームであったのだが・・・。

 南海は5回表、先頭の安井が右中間に二塁打、河西は右に転がし二ゴロの進塁打となって一死三塁、二死後山本が四球を選び、堀井の中前タイムリーで3-1とする。

 南海は7回表、先頭の河西が中前打で出塁、飯田の遊ゴロをショート酒沢政夫がエラー、山本は四球で無死満塁、堀井の三前内野安打がタイムリーとなって4-1、朝井昇の中前2点タイムリーで6-1、丸山の中前打で再度無死満塁、金星ベンチはここで先発の江田から三富恒雄にスイッチ、一死後小林の遊ゴロをショート酒沢が2点タイムリーエラーして8-1、二死後河西の中前タイムリーで9-1、二死一三塁から河西が二盗、キャッチャー清原初男の悪送球があって三走小林が還りこの回7点、10-1と大量リードする。

 南海は8回表、先頭の山本がショートに内野安打、堀井の中前打で無死一二塁、浅井の左前タイムリーで11-1、丸山の右前打で無死満塁、筒井敬三が右前に2点タイムリーを放ち13-1として無死一三塁、筒井が二盗を決めて無死ニ三塁、二死後河西の三ゴロをサード清原が一塁に悪送球する間に二者還って15-1とする。

 金星は8回裏、酒沢と大友一明が連打、坪内のタイムリー二塁打で1点返すが焼け石に水。

 丸山二三雄は7安打2四球8三振の完投で9勝目をマークする。

 南海は20安打15得点。第16節の5試合で20打数9安打と当たっている堀井数男が6打数5安打3打点を記録した。南海は交代選手がおらず、9人全員が得点を記録。打点を記録したのは堀井数男と朝井昇が3打点、河西俊雄と筒井敬三が2打点で4人だけであった。

 金星守備陣は7失策。清原初男はキャッチャーとサードで悪送球を犯すというツイていない一日だった。

 南海守備陣は無失策だったので、特にグラウンド状態が悪かった訳では無さそうである。5回頃に小雨がぱらついたが、この影響も考えにくい。

 徳島西ノ丸球場でプロ野球が開催されたのはこの試合が初めてであったが、球場は戦前から存在しており、1943年には朝日軍が春季トレーニングを行った。この春季キャンプには、石丸進一と共に特攻で散ったことで知られる渡辺静も参加していたと言う(2023年2月24日付けNPBニュース「球場巡り・第63回」参照)。

2026年1月13日火曜日

22年 巨人vs大阪 11回戦

8月8日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 2 2 4 巨人 33勝34敗1分 0.493 多田文久三 諏訪裕良 
2 0 2 0 1 0 0 1 X 6 大阪 46勝22敗3分 0.676 梶岡忠義

勝利投手 梶岡忠義   11勝5敗 
敗戦投手 多田文久三 7勝6敗

二塁打 (巨)山川 (大)金田、土井垣
三塁打 (大)金田

勝利打点(大)金田正泰 6


ダイナマイト打線がつながり大阪が快勝

 西宮の第2試合は多田文久三と梶岡忠義の先発で午後3時丁度、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、先頭の呉昌征が4球ファウルで粘って四球で出塁、塚本博睦は三塁線に内野安打で無死一二塁、金田正泰が左中間に2点タイムリー三塁打を放ち2-0とする。

 大阪は3回裏、先頭の呉昌征が三前に内野安打、一死後金田のレフト線二塁打で一死二三塁、藤村富美男は四球で一死満塁、土井垣武の打席でキャッチャー内堀保が三塁に牽制悪送球、三走呉が還って3-0、一死二三塁となって土井垣がスクイズバントを決めて4-0とリードを広げる。

 大阪は5回裏、一死後金田が四球を選んで出塁、二死後土井垣の中前打で一三塁、本堂保次の右前タイムリーで5-0と着々と加点。

 巨人は6回から先発の多田に代えて諏訪裕良をマウンドに送る。

 巨人は8回表、一死後平山菊二が中前打で出塁、楠安夫の遊ゴロでランナーが入れ替わり、武宮敏明が右前打を放って二死一二塁、諏訪も中前打で続いて二死満塁、トップに返り山川喜作がライト線にタイムリー二塁打を放ち二者を迎え入れ、一走諏訪も三塁ベースを蹴ってホームを狙うが、ライト塚本博睦からの返球を中継したファースト玉置玉一の本塁送球にタッチアウト、巨人は2点止まりに終わる。

 大阪は8回裏、先頭の土井垣が中越えに二塁打、二死後長谷川善三の中前タイムリーで6-2と突き放す。

 巨人は9回表、先頭の田中資昭に代わる代打古家武夫が左前打で出塁、千葉茂の右前打で無死一三塁、川上哲治は三振に倒れるが、小松原博喜の右犠飛で3-6、平山の右前打で二死一三塁、呉新亨が中前にタイムリーを放ち4-6と2点差に迫るが、最後は武宮が中飛に倒れて大阪が逃げ切る。

 梶岡忠義は終盤失点が続いたが、11安打7四球4失点の完投で11勝目をマークする。

 大阪はこのところ当りが止まっていたが、この日はダイナマイト打線がつながり着々と加点。

 守備では8回の塚本-玉置の中継プレーが光った。あそこで巨人に3点目が入っていたら試合はどう転んでいたか分からなかった。

2026年1月9日金曜日

22年 東急vs阪急 8回戦

8月8日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 東急 24勝39敗2分 0.381 白木義一郎 
0 1 0 0 0 0 0 0 X 1 阪急 34勝36敗2分 0.486 野口二郎

勝利投手 野口二郎     12勝11敗 
敗戦投手 白木義一郎 12勝15敗

二塁打 (急)楠、坂元

勝利打点(急)下社邦男 2


東急、最下位転落

 第17節2日目、西宮の第1試合は白木義一郎と野口二郎の先発で午後1時30分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 阪急は2回裏、一死後野口二郎が中前打で出塁、楠安夫の左中間二塁打で一死二三塁、下社邦男の遊ゴロで三走野口二郎が本塁に向かい、ショート鈴木清一がバックホームするがセーフ、野選が記録されて1点を先制する。

 野口二郎は2安打1四球6三振で今季3度目の完封、12勝目をマークする。2回は長持栄吉に最初のヒットを許すが併殺で切り抜け、6回は苅田久徳監督に2本目のヒットを許したが苅田の二盗をキャッチャー楠安夫が刺した。

 戦後は技巧派に転向した野口二郎もこの日は力投して6奪三振。6回以降は4イニング連続で奪三振を記録し、東急打線を28人で零封した。

 東急守備陣は良く守った。2回、3回のピンチを併殺で切り抜け、7回は二死二塁から田中幸男の中前打をセンター一言多十のバックホームで刺して失点を防いだ。

 東急は昨日巨人戦の川崎徳次に続いて2試合連続完封負けで、金星とはゲーム差は無いが勝率で下回り最下位に転落。得点源の大下弘が2試合連続無安打だった。

2026年1月8日木曜日

22年 大阪vs阪急 10回戦

8月7日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 大阪 45勝22敗3分 0.672 御園生崇男 
0 0 0 0 1 0 0 1 X 2 阪急 33勝36敗2分 0.478 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 15勝8敗 
敗戦投手 御園生崇男 13勝1敗

二塁打 (大)藤村

勝利打点(急)田中幸男 3

御園生崇男、開幕13連勝でストップ

 西宮の第2試合は開幕13連勝継続中の御園生崇男とハーラー第3位の今西錬太郎との先発で午後3時15分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は2回表、先頭の藤村富美男が中越えに二塁打を放って無死二塁と先制のチャンス、しかし本堂保次の右飛で二走藤村が飛び出してしまいライト坂元義一からの送球にタッチアウト。

 大阪は5回表、先頭の藤村がストレートの四球で出塁、本堂は三振に倒れるがスリーストライク目に藤村が二盗に成功、キャッチャー日比野武の悪送球もあって藤村は三塁に進み、玉置玉一の三ゴロの間に藤村が還って1点を先制する。

 御園生崇男は4回までパーフェクトピッチング。

 阪急は5回裏、先頭の野口明が初球をレフトスタンドに同点ホームラン、1-1とする。

 大阪は8回表、先頭の玉置玉一が三遊間に内野安打で出塁、土井垣武は遊ゴロで玉置は二封されて一死一塁、長谷川善三の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 阪急は8回裏、先頭の下社邦男が左前に流し打って出塁、荒木茂は中前打、今西も中前打で一死満塁、トップに返り田中幸男の左犠飛で2-1と勝ち越す。

 大阪は最終回、二死後塚本博睦が右前打を放って粘りを見せるが、続く金田正泰は中飛に倒れて阪急が逃げ切る。

 今西錬太郎は3安打2四球5三振、自責点ゼロの完投で15勝目をマークする。今西の武器はシュートであるが、8回のピッチングではシュートで詰まらせてピンチを凌いだ。

 開幕13連勝の御園生崇男は連勝ストップ。

 日本のプロ野球史上、通算百勝は1939年にスタルヒンが第1号で達成し、1942年に若林忠志と野口二郎が2号、3号で達成。御園生崇男は今季7月17日の中日戦で史上4人目の通算百勝を達成、開幕連勝記録も13まで伸ばしてきたが遂に初黒星となった。