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2025年12月11日木曜日

22年 金星vs東急 9回戦

8月3日 (日) 桐生新川

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
1 1 0 0 3 0 2 0 1  2  10 金星 25勝40敗1分 0.385 江田孝 内藤幸三 
2 1 1 0 1 0 3 0 0  0   8  東急 24勝37敗2分 0.393 白木義一郎

勝利投手 内藤幸三       8勝9敗 
敗戦投手 白木義一郎 12勝14敗

二塁打 (金)小前、大友、坪内 (東)大下、長持
三塁打 (金)酒沢
本塁打 (東)大下弘 6号、7号

勝利打点 なし

猛打賞 (金)酒沢政夫 3、坪内道則 8 (東)鈴木清一(4安打)2、大下弘(4安打)5


白木と大下のWエラーでシーソーゲームに決着

 第16節4日目、桐生新川の第1試合は江田孝と白木義一郎の先発で午後零時2分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 いつもより1時間早い試合開始となった。恐らく第2試合終了後に東京に帰る列車の時間の都合であろう。桐生での試合は2日間だけなので、前夜は近くで一泊して本日は帰京するはずである。今夜も宿泊であれば試合時間を早める必要は無い。

 桐生までの交通手段は、東京から高崎線で高崎に出て、高崎から新前橋を経由して上毛線で西桐生まで行く方法以外には考えにくい。高崎と新前橋は上越線で接続されている。待ち時間を考慮すると、新幹線が無かった当時だと桐生から東京までは3時間近くかかったのではないか。

 金星は初回、先頭の酒沢政夫が右越えに三塁打、一死後坪内道則監督の左犠飛で1点を先制する。

 東急は1回裏、先頭の鈴木清一が左前打で出塁、一言多十も三遊間を破り、レフト小前博文がこの打球を後逸する間に一走鈴木が一気にホームに還って1-1の同点、打者走者の一言は三塁に進み、一死後大下弘がセンターにタイムリー二塁打を放ち2-1と逆転に成功する。

 金星は2回表、前の回にタイムリーエラーを犯した先頭の小前が右越えに二塁打、門馬祐の中前タイムリーで2-2の同点に追い付く。

 東急は2回裏、二死後苅田久徳監督がノーボールツーストライクから粘って四球で出塁すると二盗に成功、鈴木の2打席連続ヒットが右前タイムリーとなって3-2と勝ち越す。

 東急は3回裏、二死後大下が右越えに豪快な第6号ホームランを放ち4-2とリードを広げる。

 金星は5回表、一死後江田が三塁線に内野安打、トップに返り酒沢が右前打、大友はストレートの四球で一死満塁、坪内の右前タイムリーで3-4と1点差、西沢道夫が左前に逆転の2点タイムリーを放ち5-4とリードする。

 東急は5回裏、先頭の鈴木清一が3打席連続ヒットとなる中前打で出塁、金星ベンチはここで先発の江田から内藤幸三にスイッチ、一死後飯島滋弥の当りはセンター後方に飛ぶが坪内が名人芸を見せてホームランキャッチ、二死一塁から大下の当りはライトの石壁を直撃する当りとなって一走鈴がホームインし5-5の同点、大下は一塁にストップとなったが打点は記録されており、一塁走者を還すタイムリーシングルヒットとなった。

 金星は7回表、先頭の酒沢が中前打で出塁、大友が右中間にタイムリー二塁打を放ち6-5、坪内の三塁内野安打で無死一三塁、一死後清原初男が中前にタイムリーを放ち7-5とリードする。

 東急は7回裏、先頭の苅田が遊失で出塁、トップに返り鈴木清一が4打席連続ヒットとなる右前打を放って無死一二塁、一言の送りバントは捕邪飛となって失敗、飯島は三振に倒れて二死一二塁、ここで大下が右越えに豪快な第7号逆転スリーランを放ち8-7と試合をひっくり返す。

 金星は9回表、一死後大友が左前打で出塁、坪内のライト線二塁打で一死二三塁、西沢のレフトへの痛烈なライナーが犠飛となって8-8の同点に追い付く。

 金星は10回表、先頭の小前が三塁線に内野安打、門馬に代わる代打坂本勲が右前打を放って無死一二塁、中村信一の送りバントはピッチャー白木の守備範囲に転がり白木は三塁に送球、しかしこれが悪送球となって二走小前はホームイン、白木の悪送球をカバーしたレフト大下からの返球も悪送球となって一走坂本もホームに還り10-8と2点をリードする。

 東急は10回裏、一死後長持栄吉が左中間に二塁打、鈴木圭一郎は4球ファウルで粘って四球を選び一死一二塁、しかし白木の二遊間へのゴロをセカンド大友が捕球すると自らベースを踏んで一塁に転送、「4B-3」の併殺が完成してシーソーゲームに終止符を打つ。

 大下弘は4安打2本塁打6打点と爆発したが、肝心なところで悪送球。東急は白木と大下の2大スター選手によるWエラーで痛い星を落とした。

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