0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 25勝22敗2分 0.532 別所昭
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 中日 31勝15敗1分 0.674 藤本英雄
二塁打 (中)杉浦
勝利打点 なし
歴史的投げ合い
雨が降らなかった5日間開催の第12節最終日、後楽園の第1試合は時代を代表する二人、別所昭と藤本英雄の先発で午後1時6分、池田球審の右手が上がりプレイボール。
プレイボール直後の時点では、期待感はあったかもしれないがこの試合が歴史的な試合になるとは誰にも分らなかった。
南海は初回、先頭の安井亀和が四球を選んで出塁、河西俊雄は三振に倒れるがスリーストライク目に安井が二盗に成功、二死後山本一人監督も四球で二死一二塁、山本がディレードスチールを仕掛けて一二塁間に挟まれ、キャッチャー藤原鉄之助の二塁送球を見て三走安井がスタートを切るが安井のホームインより早く山本が「2-6-3」でタッチアウト、山本に「盗塁失」が記録されて無得点。
中日は初回、先頭の杉江文二が四球を選んで出塁、金山次郎が送りバントを決めて一死二塁、古川清蔵のレフトライナーに二走杉江は戻れず「7-4」と送球されてダブルプレー。
南海は2回表、先頭の堀井数男が右前打で出塁、朝井昇の「ライトライナーに堀井は戻れず「9-3」と送球されてダブルプレー。ここはエンドランだったか。エンドランの場合はいい当たりだったとしてもライナーはご法度。
中日は2回裏、先頭の大沢清が四球を選んで出塁、杉浦清監督が三塁線を破る二塁打を放って無死二三塁、一死後藤本の遊ゴロの際に二走杉浦がショート小林悟楼に対して「守備妨害」、イリーガルプレーが記録されて打者走者の藤本は一塁に残り二死一三塁、ここでダブルスチールを仕掛けるが「2-6-2」の送球で三走大沢はタッチアウト。
中日は3回裏、先頭の藤原鉄之助が三塁線を抜き、一塁を回って二塁を狙うがレフト岡村俊昭が素早く送球してタッチアウト、三村勲が三塁に内野安打を放って一死一塁、トップに返り杉江の投ゴロが「1-6-3」と転送されてダブルプレー。
中日は5回裏、一死後藤本が左前打で出塁、しかし藤原の二ゴロが「4-6-3」と転送されてここもダブルプレー。
中盤以降も別所と藤本の投げ合いは続き、南海は9回まで3安打無得点、中日も8回まで6安打無得点。
中日は9回裏、二死後加藤正二が中前打で出塁、藤本はストレートの四球で二死一二塁、ここで中日ベンチはサヨナラの二塁走者加藤に代走笠石徳五郎を起用、藤原がライト前にヒット、二走笠石は三塁ベースを蹴ってサヨナラのホームに向かうが、ライト朝井昇からの返球を中継したピッチャー別所の本塁送球にホーム寸前タッチアウト、試合は0対0のまま延長戦に突入。
中日は11回裏、一死後大沢が四球で出塁、しかし杉浦のショートライナーに大沢が戻れずダブルプレー。
12回は両軍三者凡退。延長12回0対0で引き分く。
別所昭は12回を9安打6四球1死球6三振無失点。
藤本英雄は12回を4安打2四球4三振無失点。
時代を代表する二投手による歴史的投手戦となった。
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