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2025年4月18日金曜日

22年 太陽vs阪急 3回戦

6月13日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 3 0 0 0 0 3 太陽 13勝21敗 0.382 井筒研一 真田重蔵 藤村隆男 
0 0 0 0 4 2 0 0 X 6 阪急 14勝20敗1分 0.412 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 7勝4敗 
敗戦投手 真田重蔵     5勝7敗

三塁打 (急)田中

勝利打点(急)上田藤夫 1


田中幸男、満塁走者一掃同点三塁打

 西宮の第1試合は井筒研一と今西錬太郎の先発で午後1時31分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 今季のペナントレースは東西とも午後1時試合開始を目途に進められてきたが、今節から東が午後1時、西が午後1時30分頃の試合開始に変更となった。当ブログは実況中継なので、試合開始時間順にお伝えしており、これまでは東が先であったり西が先であったりしていたが、しばらくは東からお伝えすることになる。夏至が近付いてきて日没時間が遅くなったことが要因であると推測される。東京と大阪では約15、大阪の方が日没時間は遅い。

 太陽先発の井筒は1回と3回に先頭打者を出すが共に併殺で切り抜ける。

 太陽は4回から井筒に変えて真田重蔵をマウンドに送る。

 太陽は5回表、一死後伊勢川真澄が中前打で出塁すると二盗に成功、松井信勝の三ゴロの間に伊勢川は三進、真田の中前タイムリーで1点を先制、トップに返り荒川昇治は四球、辻井弘の右前タイムリーで2-0としてなお二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて3-0、ショート田中幸男からの折り返し本塁送球が悪送球となって二塁に進んだ辻井は三塁ベースを蹴ってホームに向かうが、ファウルグラウンドで白球を拾ったキャッチャー日比野武が本塁ベースカバーに入った今西に送球してタッチアウト。

 今西は内野手出身で動きが機敏である。

 阪急は5回裏、一死後日比野の当りは三ゴロ、これをサード中谷順次が一塁に悪送球、荒木茂は四球、今西の右前打で一死満塁、トップに返り前の回にエラーした田中が右中間を破る走者一掃の同点三塁打を放ち3-3に追い付き、上田藤夫の左犠飛で4-3と逆転に成功する。
 太陽は6回から三番手として藤村隆男がマウンドに上がる。

 阪急は6回裏、先頭の野口明が中前打で出塁、坂元義一の左飛をレフト藤井勇が落球、下社邦男の投ゴロを藤村は三塁に送球して二走野口明は三封、日比野の三ゴロをこの回からサードに入った平野徳松が後逸する間に二走坂元が還って5-3、更にバックアップしたレフト藤井からの三塁送球が悪送球となるダブルエラーで一走下社も還って6-3とリードを広げる。

 今西錬太郎は6回以降9回まで三者凡退で抑え、6安打1四球2三振の完投で7勝目をマークする。

 勝利打点は決勝犠飛の上田藤夫に記録されたが、この試合の打の殊勲者は満塁走者一掃同点三塁打を放った田中幸男であった。田中は昭和12年センバツの浦和中学戦で1試合6安打を記録した。この記録は戦後3人が並んだが現在でもセンバツの1試合最多安打タイ記録である。戦後の3人は平成時代の金属バットによるもので、木製バットで6安打を記録したのは田中幸男だけである。

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