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2025年1月14日火曜日

22年 太陽vs金星 4回戦

5月19日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 太陽 8勝11敗 0.421 スタルヒン 
3 0 1 1 0 0 0 0 X 5 金星 8勝12敗 0.4 内藤幸三

勝利投手 内藤幸三     1勝3敗 
敗戦投手 スタルヒン 2勝4敗

二塁打 (太)藤井、伊勢川 (金)坪内、酒沢

勝利打点(金)酒沢政夫 1


内藤幸三、円熟の完封

 甲子園の第1試合はスタルヒンと内藤幸三の先発で午後1時5分、山口球審の右手が上がりプレイボール。

 金星は16日の対戦でスタルヒンに完封負けを喫しているが雪辱なるか。

 金星は初回、先頭の坪内道則監督が右中間に二塁打、ワイルドピッチで坪内は三進、酒沢政夫の二ゴロをセカンド荒川昇治が失する間に坪内が還って1点を先制、酒沢には打点が記録されて、これが勝利打点となった。続く清原初男は左前打、西沢道夫の一ゴロは一塁ベースカバーに入ったピッチャースタルヒンに送球されて「3-1A」の一ゴロ、一死二三塁から小前博文が中前に2点タイムリーを放ち3-0として試合の主導権を握る。

 金星は3回裏、先頭の清原がストレートの四球で歩くが、西沢の三ゴロは「5-4-3」と渡ってダブルプレー、しかしここから小前が三遊間にヒット、大友一明の右前打で二死一三塁、内藤が左前にタイムリーを流し打って4-0とする。

 金星は4回裏、一死後坪内が四球で出塁、酒沢のライト線二塁打で一死二三塁、清原の中犠飛で5-0とリードを広げる。

 金星初回の守備、二死一二塁からダブルスチールを仕掛けられたがキャッチャー辻勇夫が三塁に走った藤井勇を刺してピンチを防いだ。これでリズムに乗った内藤幸三は、2回以降を4安打無失点に抑える。最終回はショート酒沢の連続エラーで無死一二塁のピンチを迎えたが、そこから三者連続飛球アウトに打ち取り、5安打2四球1三振の安定したピッチングで今季初勝利を完封で飾った。

 昭和11年のプロ野球初年度に沢村を抑えて初代奪三振王に輝いた当時の内藤は荒れ球で四球も多かったが、戦後になって円熟味を増し、昨年は自己最多の19勝をマーク。現在がキャリアのピークである。

 金星はスタルヒンに雪辱して3連勝、上を行く東急と太陽に迫ってきた。

 

2025年1月13日月曜日

22年 近畿vs大阪 2回戦

5月19日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 3 0 0 0 0 0 0 4 近畿 13勝6敗 0.684 別所昭 
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 大阪 12勝6敗 0.667 若林忠志

勝利投手 別所昭     8勝2敗 
敗戦投手 若林忠志 3勝3敗

二塁打 (近)山本 (大)富樫、藤村

勝利打点(近)田川豊 2


山本一人、満塁走者一掃二塁打

 第5節最終日、後楽園の第1試合は別所昭と若林忠志の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 近畿は初回、先頭の安井亀和が右前打で出塁、河西俊雄の投ゴロの間に安井は二進、田川豊の中前タイムリーで1点を先制する。

 近畿は3回表、一死後安井が四球で出塁、河西の遊ゴロをショート武智修がエラー、田川の投ゴロを若林は二塁に送球するがセーフ、野選が記録されて無死満塁、ここで山本一人監督が中越えに走者一掃の3点タイムリー二塁打を放ち4-0とする。

 この日の別所は素晴らしい投球を見せた。3回までパーフェクトピッチング、5回まで1四球無安打、6回に富樫淳に初ヒットを許すが、8回まで1安打無失点で来た。

 大阪は9回裏、一死後富樫が右越えに二塁打、本堂保次は中前打、富樫は三塁ストップ、送球の間に本堂は二塁に向かうが「8-5-4」と送球されてタッチアウト、二死三塁から藤村富美男のライト線二塁打で1点を返すが反撃もここまで。

 別所昭は最終回は疲れから乱れたが、4安打2四球1失点の完投で8勝目をマークする。

 近畿はこの試合に負けると上位2チームから少し離されるところであったが、別所の好投と山本監督の走者一掃二塁打で快勝した。

2025年1月12日日曜日

22年 太陽vs巨人 3回戦

5月18日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 1 0 0 0 2 4 1  8  太陽 8勝10敗 0.444 湯浅芳彰 池田善蔵 井筒研一 
1 1 0 1 4 6 0 0 X 13 巨人 6勝13敗 0.316 小松原博喜 川崎徳次

勝利投手 小松原博喜 3勝2敗 
敗戦投手 湯浅芳彰    0勝2敗

二塁打 (太)辻井、佐竹、藤井、野田 (巨)平山、千葉、山川
三塁打 (太)荒川、蔵本 (巨)山川

勝利打点(巨)平山菊二 2

猛打賞 (太)藤井勇 3、佐竹一雄 2 (巨)山川喜作(4安打)2、川上哲治(4安打)2、平山菊二 1


巨人、辛くも乱戦を制す

 甲子園の第2試合は湯浅芳彰と小松原博喜の先発で午後3時25分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は初回、二死後千葉茂の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川昇治がエラーして乱戦が開始された。川上哲治は中前打、平山菊二がレフト線にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 巨人は2回裏、二死後古家武夫が中前打、山川喜作が三遊間にヒット、千葉が左中間にタイムリー二塁打を放ち2-0とする。ここで太陽は先発の湯浅から池田善蔵にスイッチ。

 太陽は3回表、二死後荒川昇治が中越えに三塁打、藤井勇が三遊間にタイムリーを流し打って1-2とする。

 巨人は4回裏、先頭の古家が四球で出塁、山川の右前打で古谷は三塁に向かうが、ライト辻井からの好返球にタッチアウト、打者走者の山川は二塁に進み、二死後川上の右前タイムリーで3-1とする。

 巨人は5回裏、一死後小松原がストレートの四球で出塁、内堀保も四球、林清光の三ゴロをサード蔵本光夫が二塁に悪送球して二走小松原はホームイン、トップに返り古家は四球で一死満塁、山川喜作も押出し四球を選んで5-1、太陽はここで三番手として井筒研一にスイッチ、二死後川上が中前に2点タイムリーを放ち7-1とリードを広げる。

 巨人は6回裏、先頭の平山菊二が右前打で出塁、黒沢俊夫の右飛に一走平山は飛び出しており「9-3」と渡ってダブルプレー、しかし小松原、内堀の連続遊ゴロをショート松井信勝が連続エラー、林は四球で二死満塁、トップに返り古家が左前に2点タイムリーを放ち9-1、山川喜作も中越えに2点タイムリー三塁打を放ち11-1、千葉は四球、川上のライト線タイムリーで12-1、平山の左前タイムリーで13-1と大量リードする。

 太陽は7回表、二死後荒川が四球で出塁、藤井の右中間二塁打で二死二三塁、森下重好の遊飛をショート古家が落球する間に二者還って3-13とする。

 太陽は8回表、先頭の井筒が右前打で出塁、蔵本が中越えにタイムリー三塁打を放ち4-13、松井の中前タイムリーで5-13、トップに返り辻井が送り、荒川の二飛をセカンド千葉が落球、藤井の中前タイムリーで6-13、森下の左前タイムリーで7-13と追い上げる。

 太陽は9回表、先頭の藤村隆男が左前打で出塁、井筒に代わる代打野田誠二ライト線にタイムリー二塁打を放ち7-13、巨人はここで小松原から川崎徳次にスイッチ、川崎が後続を抑えて辛うじて逃げ切った。

 井筒研一は満塁でリリーフに立ち2点タイムリーを打たれたが自責点は走者を出した池田善蔵に付き、次の回は二死後のエラーの後6失点となったので自責点はゼロ。マウンドに立ってから8点を失ったが自責点はゼロであった。

2025年1月11日土曜日

22年 金星vs阪急 4回戦

5月18日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 金星 7勝12敗 0.368 江田孝 
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 阪急 7勝12敗 0.368 野口二郎

勝利投手 江田孝     2勝6敗 
敗戦投手 野口二郎 2勝3敗

二塁打 (急)日比野
三塁打 (金)小前、坪内

勝利打点(金)小前博文 1 


小前が逆転三塁打

 第5節4日目。東京は25㍉の本降りとなって後楽園の試合は雨天中止。

 甲子園の第1試合は江田孝と野口二郎の先発で午後1時28分、山口球審の右手が上がりプレイボール。

 山口茂次審判員は今季審判デビューして、この試合で初めて球審を務めることになった。宝塚運動協会でプレーした元プロ野球選手である。

 阪急は初回、先頭の田中幸男が二遊間にヒット、上田藤夫の二ゴロでランナーが入れ替わり、青田昇は右前打、野口明の三ゴロをサード清原初男が失して一死満塁、野口二郎の左犠飛で1点を先制する。

 金星は4回表、先頭の酒沢政夫の当りは遊ゴロ、これをショート田中幸男がエラー、清原は三塁に内野安打、しかし酒沢は二塁をオーバーランしてタッチアウト、西沢道夫の左前打で一死一二塁、ここで小前博文が中越えに2点タイムリー三塁打を放ち2-1と試合をひっくり返す。

 江田孝は8回、9回と二人の走者を出すが粘りのピッチングを見せて7安打3四球1三振で完投、2勝目をマークする。

 この試合の結果、金星と阪急が同率6位に並んだ。

2025年1月9日木曜日

22年 中日vs大阪 3回戦

5月17日 (土) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 2 1 0 0 4 中日 13勝5敗 0.722 松尾幸造 服部受弘 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 大阪 12勝5敗 0.706 梶岡忠義

勝利投手 服部受弘 5勝0敗 
敗戦投手 梶岡忠義 4勝2敗

二塁打 (中)松尾、古川
本塁打 (中)三村勲 1号

勝利打点(中)松尾幸造 1


松尾-服部の完封リレーで中日首位に立つ

 後楽園の第2試合は松尾幸造と梶岡忠義の先発で午後3時24分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 大阪は初回、2本のヒットで1死一二塁のチャンスを作るが、藤村富美男の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。

 大阪は2回裏、四球とヒットで無死一二塁とするが、玉置玉一の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 大阪は3回裏、先頭の呉昌征がストレートの四球で出塁、塚本博睦の初球に呉がスタート、しかし塚本の打球はレフトライナーとなって呉は戻れず「7-4-3」と渡ってダブルプレー。

 中日は5回表、一死後三村勲が3球ファウルで粘って四球を選び、二死後松尾が左中間にタイムリー二塁打を放ち1点を先制する。

 リードを取った中日は5回から松尾に代えて服部受弘をマウンドに送る。

 中日は6回表、二死後古川清蔵がレフト線に二塁打、小鶴誠は四球で歩き、杉浦清監督の遊ゴロをショート武智修が二塁に悪送球する間に二走古川が還って2-0、二死一三塁となってダブルスチールを決め3-0とする。

 中日は7回表、先頭の三村がライトスタンドにホームランを叩き込んでダメ押しとも言える4点目。

 中日は松尾と服部の完封リレーで大阪に快勝、首位に立った。

 大阪は実況のとおり、初回からの3連続併殺で流れをつかめなかった。

 松尾幸造は無失点ながら4回で降板したため勝利投手を服部受弘に譲った。松尾は今季0勝のまま球界を引退することになる。プロ最後の勝利を惜しくも逃したのである。

2025年1月8日水曜日

22年 阪急vs太陽 2回戦

5月17日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 7勝11敗 0.389 森弘太郎 天保義夫 
0 1 1 2 3 0 0 0 X 7 太陽 8勝9敗 0.471 真田重蔵

勝利投手 真田重蔵 4勝3敗 
敗戦投手 森弘太郎 1勝2敗

三塁打 (太)真田、佐竹

勝利打点(太)松井信勝 1

猛打賞 (太)佐竹一雄 1


真田が今季初完封

 甲子園の第2試合は森弘太郎と真田重蔵の先発で午後2時47分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 太陽は2回裏、先頭の佐竹一雄が中前打で出塁、伊勢川真澄の二ゴロをセカンド上田藤夫が二塁に送球するが悪送球、蔵本光夫の遊ゴロで佐竹は三進、松井信勝の左前タイムリーで1点を先制する。

 太陽は3回裏、先頭の荒川昇治が一塁線に内野安打、ファースト森田定雄の送球ミスが加わり荒川は二進、藤井勇の中前打で無死一三塁、ここでダブルスチールを決めて2-0とする。

 太陽は4回裏、先頭の真田が中前打で出塁、蔵本も三塁にヒット、松井の遊ゴロで蔵本が二封されて一死一三塁、トップに返り辻井弘の右前タイムリーで3-0、阪急ベンチはここで先発の森から天保義夫にスイッチ、荒川が左前にタイムリーを放ち4-0とする。

 太陽は5回裏、一死後佐竹が中前打で出塁、伊勢川の右前打で一死一三塁、真田が右中間に2点タイムリー三塁打を放ち6-0、蔵本の左前タイムリーで7-0として試合を決める。

 真田重蔵は8安打3四球2三振で今季初完封、4勝目をマークする。

 太陽は打線がつながって快勝。5割まであと1勝となった。

 野口明は今季ここまで11試合で先発マスクを被ってきたが、戦争で肩を痛めており、この試合では4回途中でファーストに回るまでに5盗塁を許した。詳細は、当ブログが資料提供で制作に参加したNHKドラマ「1942年のプレイボール」に詳しい。野口明は、この後はファーストに定着する。

2025年1月6日月曜日

22年 巨人vs金星 3回戦

5月17日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 巨人 5勝13敗 0.278 諏訪裕良 
0 0 0 2 0 0 0 1 X 3 金星 6勝12敗 0.333 重松通雄

勝利投手 重松通雄 4勝1敗 
敗戦投手 諏訪裕良 1勝1敗

二塁打 (巨)川上 (金)清原
三塁打 (金)坪内

勝利打点(金)酒沢政夫 1

猛打賞 (巨)山川喜作 1


ミス連発の巨人、単独最下位に転落

 甲子園の第1試合は諏訪裕良と重松通雄の先発で午後1時7分、杉村球審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は2回表、先頭の川上哲治が左中間に二塁打を放つが、ピッチャー重松からの牽制にタッチアウト。

 巨人は3回表、黒沢俊夫が左前打で出塁するが二盗に失敗。

 巨人は4回表、先頭の古家武夫が二遊間ヒットで出塁するが、ここも重松からの牽制にタッチアウト。そこから山川喜作のヒットと2四球で一死満塁とするが、小松原博喜の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。

 これだけ拙攻が続けば点が入る訳がない。

 金星は4回裏、先頭の坪内道則監督がセンター左奥に三塁打、酒沢政夫の中前タイムリーで1点を先制、清原初男の右前打で無死一三塁、西沢道夫の中犠飛で2-0とする。

 金星は8回裏、二死後坂本勲が左前打で出塁、トップに返り坪内の左前打で坂本は三塁に進んで二死一三塁、ここで坪内がディレードスチールから一二塁間に挟まれ、キャッチャー内堀保からショート古家に送球、古家はファースト川上に送球、川上からセカンド千葉茂に送球、これを千葉が後ろに逸らす間に三走坂本が生還して3-0とする。

 重松通雄は8安打4四球1三振で今季2度目の完封、4勝目をマークする。

 巨人は走塁ミス、拙攻、挟殺ミスのオンパレードで単独最下位に転落した。

2025年1月5日日曜日

22年 東急vs近畿 3回戦

5月17日 (土) 後楽園 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 1 4 1 0 0 0 7 東急 8勝10敗 0.444 一言多十 白木義一郎 
2 0 0 0 1 0 0 0 0 3 近畿 12勝6敗 0.667 丸山二三男 松川博爾

勝利投手 一言多十 3勝1敗 
敗戦投手 松川博爾 0勝1敗 
セーブ    白木義一郎 2

二塁打 (東)長持、黒尾 (近)朝井
本塁打 (東)大下弘 2号

勝利打点(東)大下弘 3

猛打賞 (近)安井亀和 2


大下が決勝本塁打

 第5節3日目、後楽園の第1試合は一言多十と丸山二三男の先発で午後1時3分、国友球審の右手が上がりプレイボール。

 近畿は初回、先頭の安井亀和が三塁線にヒット、河西俊雄の送りバントは犠打野選となって無死一二塁、一死後ダブルスチールを敢行、キャッチャー鈴木圭一郎からの三塁送球が悪送球となって安井が生還し1点を先制、山本一人監督は四球、飯田徳治の左前タイムリーで2-0とする。

 東急は2回表、先頭の大下弘が四球を選んで出塁、長持栄吉のレフト線タイムリー二塁打で1-2とする。

 東急は4回表、一死後大下が右前打で出塁、二死後大下が二盗に成功、鈴木圭一郎は四球を選び、一言の中前タイムリーで2-2の同点に追い付く。

 東急は5回表、一死後横沢七郎が四球を選んで出塁、二死後大下がライトスタンドにツーランを叩き込んで4-2とリード、そこから長持、鈴木、一言が3連続四球で二死満塁、柴田繁雄に代わる代打黒尾重明が右中間に2点タイムリー二塁打を放ち6-2とリードを広げる。

 近畿は5回裏、一死後朝井昇が左中間に二塁打、トップに返り安井のピッチャー強襲ヒットで一死一三塁、河西の三ゴロ併殺崩れの間に三走安井が還って3-6と追い上げる。

 東急は6回表、先頭の鈴木清一がストレートの四球で出塁、横沢の左前打で無死一二塁、飯島滋弥のレフト線タイムリーで7-3と突き放して試合を決める。

 東急は7回から白木義一郎がリリーフして近畿に反撃を許さず、一言多十は3勝目、白木は2セーブ目をマークする。

 大下弘が約2週間ぶりの一発。一昨日は苅田が延長11回サヨナラ本塁打。東急は5割を目前に踏ん張っている。

2025年1月4日土曜日

22年 中日vs近畿 3回戦

5月16日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 中日 12勝5敗 0.706 清水秀雄 
0 0 0 0 0 2 0 0 X 2 近畿 12勝5敗 0.706 別所昭

勝利投手 別所昭     7勝2敗 
敗戦投手 清水秀雄 2勝2敗

二塁打 (中)金山、杉浦
本塁打 (中)古川清蔵 2

勝利打点(近)安井亀和 2


毎日が首位攻防戦

 後楽園の第2試合は清水秀雄と別所昭の先発で午後3時8分、島球審の右手が上がりプレイボール。

 序盤戦は両チームチャンスの潰し合いであった。

 中日は、初回一死後金山次郎がレフト線に二塁打、2回は先頭の杉浦清監督が右中間に二塁打を放ったが何れも後続なし。その後も5回まで毎回走者を出しながら無得点。

 近畿は、2回は二死一三塁、3回は二死一二塁、4回も二死一二塁、5回も二死一二塁のチャンスを作るがあと一本が出ず無得点。

 中日は6回表、一死後古川清蔵がレフトスタンドにホームランを叩き込んで1点を先制する。

 近畿は6回裏、先頭の堀井数男の当りは三ゴロ、これをサード三村勲がエラー、一死後筒井敬三が三遊間を破ると堀井は三塁に進み、送球の間に打者走者の筒井も二塁に進んで一死二三塁、朝井昇のスクイズバントが内野安打となって1-1の同点、一死一三塁からトップに返り安井亀和のライト線の飛球をライト加藤正二がキャッチすると三走筒井がスタート、加藤からのバックホームを筒井がかい潜って生還、2-1と逆転する。これが決勝点となった。

 加藤の捕球位置はラインを超えていたので決勝右邪犠飛となる。加藤がラインを超えたことに気づかなかったのか、俺の肩なら刺せると判断したかは不明。

 別所昭は4安打2四球5三振の完投で7勝目をマーク、激しいハーラー争いとなっている藤本英雄を振り切り単独ハーラートップに躍り出た。

 この試合の結果、中日と近畿は同率2位に並び、首位大阪を半ゲーム差で追う展開となった。今節の後楽園には上位3球団が集結しており、毎日が首位攻防戦である。

2025年1月2日木曜日

22年 巨人vs阪急 2回戦

5月16日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 1 0 0 3 0 0 1  5  巨人 5勝12敗 0.294 川崎徳次 宮下信明 
0 0 5 3 0 0 0 3 X 11 阪急 7勝10敗 0.412 今西錬太郎

勝利投手 今西錬太郎 3勝2敗 
敗戦投手 川崎徳次    1勝4敗

二塁打 (巨)川上 (急)青田 2、坂元
三塁打 (巨)多田、内堀 (急)坂元、今西

勝利打点(急)青田昇 3

猛打賞 (巨)千葉茂 2 (急)青田昇 2


阪急、3人が猛打賞

 甲子園の第2試合は川崎徳次と今西錬太郎の先発で午後2時55分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 第1試合が1時間1分で終了したので、通常3時台に始まることが多い第2試合の開始時間は3時前となった。

 巨人は3回表、先頭の呉新亨がストレートの四球で出塁、トップに返り古家武夫は二遊間にヒット、山川喜作の送りバントは一塁への小飛球、一走古家はスタートを切っており、ファースト森田定雄から一塁ベースカバーに入ったセカンド上田藤夫に送球されてダブルプレー、二死二塁となって千葉茂の右前タイムリーで1点を先制する。

 阪急は3回裏、先頭の坂元義一がセンターオーバーの三塁打、今西の中前タイムリーで1-1の同点、トップに返り田中幸男の三ゴロをゲッツー狙いのサード山川が二塁に送球するがセカンド千葉が落球して無死一二塁、上田の一塁線ヒットで無死満塁、ここで青田昇が左中間に走者一掃の3点タイムリー二塁打を放ち4-1と勝越し、一死後坂井豊司が四球で出塁、二死後下社邦男の右前タイムリーで5-1とする。

 阪急は4回裏、先頭の今西が中前打で出塁、巨人ベンチはここで川崎から宮下信明にスイッチ、トップに返り田中は四球、一死後青田の三遊間ヒットで一死満塁、野口明がストレートの押出し四球を選んで6-1、坂井の二ゴロ併殺崩れの間に三走田中が還って7-1、二走青田の三塁オーバーランを見てファースト川上哲治が三塁に送球、タイミングはアウトであったがタッチを焦ったサード山川が後逸する間に青田も還って8-1と大量リードする。

 巨人は6回表、先頭の千葉が左中間にヒット、川上の左越え二塁打で無死二三塁、一死後多田文久三が中越えに2点タイムリー三塁打を放ち3-8、二死後宮下の二ゴロをセカンド安井鍵太郎がエラーする間に三走多田が還って4-8と追い上げる。

 阪急は8回裏、一死後坂元が右空間に二塁打、今西が左中間にタイムリー三塁打を放ち9-4、トップに返り田中は四球、安井の二ゴロの間に三走今西が還って10-4、二死後青田が左中間にタイムリー二塁打を放ち11-4と突き放す。

 巨人は9回表、内堀の三塁打と宮下のタイムリーで1点を返すがここまで。

 今西錬太郎は12安打を浴びたが3四球1三振の完投で3勝目をマークする。

 青田昇が2本のタイムリー二塁打で3安打4打点。八番坂元義一が二塁打と三塁打を含む3安打、九番今西錬太郎も2本のタイムリーを含む3安打。

 巨人は阪急と同じ12安打を放ったが、4併殺でチャンスを潰したことが敗因であった。
 シーズン序盤苦しんでいた阪急は5位タイに浮上。巨人は最下位から抜け出せない。