2022年12月4日日曜日

21年 パシフィックvs阪急 15回戦

10月26日 (土) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 1 0 0 1 0  0  2 パ軍 40勝56敗3分 0.417 スタルヒン 
0 0 0 0 2 0 0 0 1X 3 阪急 51勝51敗2分 0.500 野口二郎

勝利投手 野口二郎  13勝14敗 
敗戦投手 スタルヒン 1勝1敗

二塁打 (パ)辻井、平野、小暮 (急)田中
本塁打 (パ)森下重好 5号、スタルヒン 1号

勝利打点(急)野口明 4

猛打賞 (パ)木暮力三 8 (急)野口明 7


宿命のライバル

 西宮の第1試合はスタルヒンと野口二郎の先発で午後零時38分、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 パ軍は1回、2回と木暮力三、辻井弘がヒットでチャンスを作るが後続なく無得点。

 阪急は1回に敵失と野口明のヒット、3回は青田昇-坂井豊司の新一二番コンビの連打でチャンスを作るがあと1本が出ず無得点。

 パ軍は4回表、一死後主砲森下重好がレフトスタンドに第5号ホームランを叩き込んで1点を先制する。

 森下は5本塁打の内、野口二郎から3本塁打とカモにしている。

 阪急は4回裏、先頭の上田藤夫が四球で出塁、坂田清春のピッチャーを強襲する当りはセカンド松井信勝がバックアップして一塁アウト、一死二塁から鳥居兵治は三塁内野安打、二走上田は動けず一死一二塁、田中幸男は中飛、山田伝は二ゴロに倒れて無得点。

 阪急は5回裏、先頭の青田が左前打で出塁、坂井は遊飛に倒れ、続く野口二郎はスタルヒンが相手ということで力が入ったか第1打席は一邪飛、第2打席は中飛に倒れているが、青田が二盗を決めて一死二塁、野口二郎は走者を進めるバッティングで二塁方向に転がすとこれが内野安打となって31試合連続安打を達成、一死一三塁から野口明が右前にタイムリーを放ち1-1の同点、上田も右前にタイムリーで続き2-1と逆転に成功する。

 パ軍は7回表、一死後スタルヒンが戦後初ホームランをレフトスタンドに叩き込んで2-2の同点に追い付く。

 阪急は8回裏、一死後田中が左中間に二塁打、続く山田の左前打で田中は三塁ベースを蹴って決勝のホームを狙うが、レフト小暮からの送球をカットしたスタルヒンがキャッチャー伊勢川真澄に送球してタッチアウト、山田の二盗を伊勢川が阻止して無得点。

 パ軍は9回表、二死後スタルヒン、白石敏男の連打で一二塁のチャンスを作るが、小暮は右飛に倒れて無得点。

 阪急は9回裏、一死後坂井が右前打で出塁、続く野口二郎の初球に坂井が二盗に成功、野口二郎はここも右方向に打つが今度はフライとなって二飛で二死二塁、野口明がライト線にヒットを放ち、このところ活躍が目立つ坂井が三塁ベースを蹴ってサヨナラのホームを踏む。

 野口二郎は11安打を打たれながら無四球1三振で完投、13勝目をマークする。

 スタルヒンは8回3分の2を投げて13安打2四球2三振。

 野口二郎とスタルヒンの先発対決は戦前に9度あり、スタルヒンが5勝4敗、野口二郎が3勝5敗(勝ち負けなしが1度ある)であった。この日は10度目の先発対決で勝敗は5分となった。投球スタイルは変わったが、戦後になっても宿命のライバル同士の対決は続く。

0 件のコメント:

コメントを投稿