2015年10月25日日曜日

17年 南海vs 阪急 13回戦


10月12日 (月) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
4 0 0 0 0 0 0 0 0 4 南海 43勝44敗 0.494 川崎徳次 神田武夫
0 0 3 0 3 0 0 0 X 6 阪急 43勝40敗5分 0.518 天保義夫

勝利投手 天保義夫   7勝4敗
敗戦投手 神田武夫 24勝16敗

二塁打 (急)山田、山下好一、黒田

勝利打点 なし

猛打賞 (急)山下好一 2


山下好一、3安打4打点

 南海は初回、先頭の柳鶴震の当りは遊ゴロ、これをショート中村栄がエラー、猪子利男は右飛に倒れるが岡村俊昭が左前打を放って一死一二塁、岩本義行が四球を選んで一死満塁、国久松一の遊ゴロをショート中村がホームに悪送球する間に三走柳が還って1点を先制、中野正雄の投ゴロで「1-2-3」のゲッツー、と思われたところキャッチャー池田久之からの一塁送球が大悪投となり、二走岩本に続いて一走国久までもがホームインして3-0、打者走者の中野は二塁に進み、川崎徳次の左前タイムリーでこの回4点を先制する。阪急先発天保義夫の自責点はゼロであった。

 阪急は1回裏、先頭の西村正夫が四球で出塁、フランク山田伝のライト線二塁打で無死二三塁と反撃開始、ところが上田藤夫の二ゴロで三走西村がホームを狙うがセカンド国久からのバックホームにタッチアウト、一死一三塁から山下好一の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。

 2回は三者凡退に終わった阪急は3回、初回にダブルエラーを犯した中村が四球を選んで出塁、天保の二ゴロの間に中村は二進、トップに返り西村は右飛に倒れるが、山田はストレートの四球、上田もワンスリーから四球を選んで二死満塁、このチャンスに第一打席は併殺打に終わった四番山下好一が右中間に走者一掃の二塁打を放ち3-4と追い上げる。

 南海は4回から先発の川崎に代えて神田武夫をマウンドに送る。

 4回は神田に抑えられて三者凡退の阪急は5回、先頭の天保が左前打で出塁、トップに返り西村が三前に送りバントを決めて一死二塁、山田は四球を選んで一死一二塁、上田は中飛に倒れて二死一二塁、ここで山下好一が左前に同点タイムリーを放ち4-4、一走山田は三塁に進み、山下好一も二盗を決めて二死二三塁、黒田健吾の遊ゴロで同点止まり、と思われたところショート柳が一塁に大悪投、三走山田に続いて二走山下好一までもホームに還り6-4と大逆転。

 初回は自責点ゼロながら4失点の天保義夫は2回以降、国久と猪子のヒット2本に抑えて6回以降は無安打ピッチング、4安打2四球1三振、自責点ゼロの完投で7勝目をあげる。


 大味な試合のようにも見えるが阪急の好走塁も勝因の一つであった。2回は天保の二ゴロで二封されなかった中村栄、5回は山下好一の左前打で一塁から三塁に進んだ山田伝の2つの走塁が目に見えない殊勲であった。


 

2 件のコメント:

  1. 山下好一選手の名前が出てきましたので、気になる事をお伺いしたく存じます。
    宇佐美徹也氏の「プロ野球記録大鑑」のコラム内に、「2死で三塁に山下好一がいて、打者が外野に安打、ところが、山下好一はホームインしなかった」事が書かれてます。
    一応、宇佐美徹也氏がホームインしなかった理由を推測してますが、私には納得できる理由ではないです。
    その事について、「本当に山下好一は、2死から安打が出て生還しなかったのか?」「何かスコアカードに詳細が書かれてないか」
    など、解りましたら、お教えいただきますと、幸いに存じます。

    返信削除
    返信
    1. ご質問ありがとうございます。
      回答は少し長くなりますので、新規投稿にてお答えさせていただきます。

      削除