2015年7月13日月曜日

17年 巨人vs阪神 9回戦


8月12日 (水) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 巨人 45勝18敗3分 0.714 須田博
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪神 36勝29敗2分 0.554 御園生崇男

勝利投手 須田博      12勝5敗
敗戦投手 御園生崇男 10勝8敗

二塁打 (神)塚本
三塁打 (巨)楠

勝利打点 楠安夫 3


須田博、今季3度目の完封

 巨人、阪神共に5回まで3安打を放つが無得点のまま試合は後半戦へ。

 巨人は6回、一死後中島治康が右前打、川上哲治の右前打で続いて一死一二塁、ここで楠安夫が右中間を破る三塁打、均衡が破れて2点を先制する。

 巨人は7回、先頭の坂本茂が右前打で出塁、須田博が送って一死二塁、追加点を狙う藤本定義監督はここで小池繁雄に代えて代打広瀬習一を起用、しかし広瀬は遊ゴロに倒れて二走坂本は三進、トップに返り呉波が四球から二盗を決めて二死二三塁とするが、水原茂は左飛に倒れて追加点はならず。

 巨人先発の須田博は6回以降も阪神打線を無得点に抑え、6安打1四球3三振で今季3度目の完封、12勝目をあげる。


 巨人は11日から13日の3試合に白石敏男が欠場してショートには小池繁雄と三好主を併用している。11日の名古屋戦は三好がフル出場、この日は小池がスタメンであったが肝腎なところで広瀬習一が代打に起用され、その後に三好がショートに入った。明日の阪急戦は三好が先発して途中で小暮力三が代打に起用されて小池に交代する。


 歴史に「IF」は禁物であるが、戦場から戻った沢村栄治 の肩が壊れておらず二度目の兵役もなく、中尾輝三、須田博と共に三本柱が形成されていたら、広瀬習一は内野手として起用されていたであろう。昭和16年は千葉茂、水原茂、白石敏男の牙城を崩すのは難しかったと考えられるが、千葉が兵役で抜けた昭和17年のセカンドは坂本茂ではなく駿足好打の広瀬が務めていた可能性が高いのではないか。本日の代打起用は、そのような空想を惹起させてくれる。



 

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