2015年3月15日日曜日

17年 巨人vs朝日 6回戦


6月27日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 2 0 0 0 3 巨人 28勝12敗1分 0.700 広瀬習一
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 朝日 18勝22敗2分 0.450 山本秀雄 林安夫

勝利投手 広瀬習一 12勝4敗
敗戦投手 山本秀雄   2勝4敗

二塁打 (巨)楠

勝利打点 中島治康 6


川上哲治本盗

 巨人は広瀬習一が先発、朝日は山本秀雄で応戦する。

 巨人は初回、先頭の呉波が四球を選んで出塁、水原茂の二ゴロで一走呉が守備妨害を犯して一死一塁、楠安夫は四球、川上哲治は左飛に倒れて二死一二塁、中島治康がレフト線にタイムリーを放って1点を先制する。

 朝日は6回から先発の山本に代えて夏季シーズン7連投となる林安夫をリリーフのマウンドに送る。

 巨人は6回、先頭の楠安夫が左中間に二塁打、川上は四球を選んで無死一二塁、中島は三振、白石敏男の遊ゴロの間に二者進塁して二死二三塁、伊藤健太郎が左前にタイムリーを放って2-0、二死一三塁からダブルスチールに成功、三走川上に本盗が記録された。


 広瀬習一は朝日打線を5安打3四球4三振に抑えて完封、12勝目をあげる。広瀬の完封は今季5度目であるが、黒鷲戦で2回、朝日戦で3回となっている。巨人のローテーションは上位チームは中尾輝三と須田博、下位チームは広瀬習一を中心に多田文久三を交えて使っている。勝敗はここまで広瀬が12勝5敗、中尾は9勝6敗、須田は4勝2敗、多田が3勝0敗となっているが、エースはあくまでも中尾であり、須田が得意の阪急戦を中心に使われている。数字だけで判断して「広瀬がエース」と勘違いされている方を多く見かけますが、実態は当ブログがお伝えしているとおりです。広瀬はここまで12勝4敗ですが、朝日に3勝0敗、黒鷲に3勝0敗、名古屋に3勝0敗と勝率5割を割る下位チームには9勝0敗で、南海に1勝2敗、大洋に1勝1敗、阪神に1勝0敗、阪急に0勝1敗と、勝率5割を超える上位4チームには3勝4敗で、勝ち星は極端に下位チームに偏っている。


 当ブログは広瀬習一の成績を批判しているのではありません。例えば、広瀬が黒鷲に入団していれば間違いなく真のエースとなっていたでしょう。上位チームにも臆することなく立ち向かい、あくまで想像ですがここまで8勝15敗くらいの成績を残していたのではないでしょうか。あるいは石原繁三と二枚看板となって黒鷲を上位に引き上げ、球史を塗り替えていた可能性が高い。偶然巨人に入ったことから下位チームを専門に投げることとなり、巨人の独走に寄与したというのが歴史的な評価となるでしょう。



*広瀬習一は朝日打線を5安打に完封。







*巨人は6回の攻撃でダブルスチールを決め、川上哲治に本盗が記録された。「O’」が盗塁を表します。一走は伊藤健太郎。






 

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