2014年6月17日火曜日

Nice Guy



 サンディエゴ・パドレス一筋に20年、今では死語となってしまった生え抜きの「フランチャイズ・プレイヤー」として活躍したトニー・グウィンの逝去が伝わっています。



 筆者の2歳年下ということで他人事ではありません。1982年~2001年まで3割を割ったのは最初の年だけ、通算8回の首位打者はタイ・カッブの12回に次ぐ記録である事に改めて驚かされます。海外の追悼記事を見ても「nice guy」の文字が目に付きます。途中から太ったことにより、より親しみやすくなったとも言えるでしょう(笑)。





 筆者が大リーグを見始めた1970年代以降、イチロー以前でアベレージヒッターと言えばピート・ローズ、ロッド・カルー、ジョージ・ブレッド、ウェイド・ボッグス、トニー・グウィンとなります。ローズはアベレージヒッター以外の要素でも有名であり、ブレッドとボッグスは強打者としてのイメージも強く、真のアベレージヒッターとなるとロッド・カルー、トニー・グウィン、イチローということになります。筆者の13歳年長となるロッド・カルーの全盛期はあまり見ていませんので、トニー・グウィンの死はあまりにも現実的すぎて言葉を失います。




 2007年に引退後5年の資格取得初年度にして野球殿堂入りした際のコメントでは「私のようなようなタイプの打者が殿堂に選ばれるとは思っていなかった」と謙遜していましたが、MLB機構は2001年終盤、引退を表明していたトニー・グウィンとカル・リプケン・ジュニアの試合では「FAREWELL TOUR」を行い、実使用の特製のオン・デック・サークルや実使用球をMLB.comのサイトで売りまくりました。更に、当然にして2人とも資格取得初年度に殿堂入りすると読んでおり、「FAREWELL TOUR」で使われた実使用球を保管していたのです。その実使用球にトニー・グウィンとカル・リプケン・ジュニアがサイニングしてMLB.comの公式オークションサイトに出品されたのは2007年の殿堂入り直後のことでした。




 筆者は国内の委託業者を通じて敢然と応札し、意外に価格が伸びなかったことから2つとも落札することに成功しました。下の写真がそれです。トニー・グウィンのサイングッズはありふれていますが、このサインボールほど貴重なサイングッズはないと思います。




 Nice Guyの死を悼み、特別にアップさせていただきます。MLB.comのホームページから「MLB Authentication」入り、ホログラムナンバー「GR 088780」を入力すると下の証明書を確認することができます。



Session Name: GWYNN FAREWELL TOUR
Session Date: October 06, 2001
Autographer:
Authenticator: AUTHENTICATORS, INC.
Additional Information: GAME USED BALLS

Session Name: TONY GWYNN PRIVATE SIGNING
Session Date: October 06, 2003
Autographer: TONY GWYNN
Authenticator: AUTHENTICATORS, INC.
Additional Information: GAME USED BALL






*2001年10月6日の公式戦「GWYNN FAREWELL TOUR」で使用された実使用球に、2003年10月6日にトニー・グウィンがサインを入れたものです。実使用球ですから当然汚れています。









*上記を証明するホログラム。「MLB Authentication」で「GR 088780」を入力してご確認ください。








 

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