2014年6月3日火曜日

三冠への道 2014 その5



 5月の月間MVP予想といきましょう。


 ナ・リーグ打撃部門はヤシエル・プイグと予想します。5月は108打数43安打25打点8本塁打、3割9分8厘、OPS1.224。全部門でトップですからプイグ意外に投票する記者はいないのでは?ジャンカルロ・スタントンも8本塁打20打点3割6分7厘と健闘しましたが無理でしょう。トロイ・トゥロウィツキーは終盤失速しました。シーズン通算打率でもプイグに抜かれるのは時間の問題となっています。


 ア・リーグ打撃部門はエドウィン・エンカーナシオンと予想します。打率は2割8分1厘ですが16本塁打のインパクトは大きい。オリオールズのネルソン・クルーズも13本塁打27打点3割3分9厘と健闘しました。34打点でエンカーナシオンの33打点を抑えたミゲール・カブレラは打率も3割8分ですが8本塁打では苦しいか。


 ナ・リーグ投手部門はサンフランシスコ・ジャイアンツのマディソン・バンガーナーと予想します。5月は5勝0敗、48奪三振、防御率2.08、WHIP0.85でした。長い左手がサイドに近い角度からアーム式に遅れて出てきますので、左打者には背中から来るように見えるはずです。球持ちがいいので右打者も手元で食い込まれます。高い身体能力からトルネード投法を見せるレッズのジョニー・クエトも受賞に値するピッチングを見せました。3勝2敗ですが42奪三振、防御率2.25、WHIP0.75でした。被打率は0.168で、バンガーナーの0.203よりはるかにいい。内容的にはクエトでもおかしくないのですが月間MVPは勝利数が優先される傾向にありますのでバンガーナーと予想します。



 さぁ皆さん、お待ちかねのア・リーグ投手部門です。今月こそ田中と言いたいところではありますが、客観的事実に基づき客観的評価により判断することを旨としている当ブログはクリーブランド・インディアンスのコーリー・クルーバーと予想します。田中とクルーバーの数字を並べて見ましょう。

 田中マー君は6試合に登板して43イニングスを投げて5勝1敗、42奪三振、防御率1.88、WHIP0.98、被打率0.229。

 クルーバーは6試合に登板して43イニングスを投げて4勝0敗、60奪三振、防御率2.09、WHIP0.98、被打率0.217。


 田中は5勝で防御率もいいのですが、決定的な差ではありません。逆に、クルーバーは43イニングスで60奪三振とアウトのほぼ半分が三振です。こういう記録が全米の野球記者には好まれるのです。

 ピッチング内容を見ても、田中の完成度の高い投球は逆に言うと魅力に欠ける爺むさいピッチング。一方、クルーバーのスライダーのキレは剛球ピッチャーだからこそのキレ味で、当ブログは現在メジャーでは最も打者の近くで変化していると見ています。

 したがって、日本中を敵に回すことを承知の上で、クルーバーと予想させていただきます。












 

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