2014年6月21日土曜日

16年 9月-10月 月間MVP



 今月は変則開催となっていますので9月20日~10月12日までの58試合を選考対象とさせていただきます。来月は10月23日から公式戦最終日の11月17日までとさせていただきます。



月間MVP

投手部門

 南海 神田武夫 1

 神田武夫は今月8試合に登板、69回を投げて6勝2敗4完封、防御率0.91、WHIP0.86、
奪三振率 2.48であった。当ブログでは神田のピッチングを「化けた」とお伝えしてきたところです。


 若林忠志は今月9試合に登板、67回を投げて6勝2敗1セーブ1完封、防御率1.21、WHIP0.93、奪三振率 2.82と健闘しましたが、神田の選出は順当なところでしょう。

 神田武夫は快速球投手と伝えられていますが、奪三振率 2.48を見ても分かるとおり決してバッタバッタと三振にとるタイプではない。技巧派と言われる若林の方が奪三振率は高いのです。





打撃部門

 黒鷲 中河美芳 1

 中河美芳は今月15試合に出場して60打数21安打5得点6打点3盗塁4四球、打率3割5分、出塁率3割9分1厘、長打率3割6分7厘、OPS0.758であった。中河の月間MVPは昭和14年3月以来二度目のこととなります。

 中河は当時のプロ野球選手ではよく見られたように大学に籍を置いていたことから徴兵拒否と見做されて憲兵隊に追われていました。人気選手であったことからスケープゴートにされたと言われています。中河は今シーズン終了後、「志願入隊」に追い込まれ戦死することとなります。今の状態で軍隊に行けば最前線に連れていかれることは分かっていたでしょう。死を覚悟した男の、最後の花道でした。


 森国五郎は今月14試合に出場して49打数15安打5得点2打点1盗塁4四球、打率3割6厘、出塁率3割5分8厘、長打率3割4分7厘、OPS0.706と健闘しました。森は主に九番に起用されていますが、当たっていたことから10月2日の大洋戦と4日の南海戦だけ二番に起用されました。この2試合では9打数1安打でしたが、九番に起用された12試合では40打数14安打で中河と同率の3割5分となります。参考記録として、「九番 森国五郎」も今月の月間MVPに付記させていただきます。森国五郎も今季終了後に応召し、戦死することとなります。





 

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