2013年6月8日土曜日

15年 南海vs巨人 12回戦


11月1日 (金) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0   0   0 南海  24勝62敗6分 0.279 政野岩夫
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0   0   0   0  1X  1 巨人 65勝25敗 0.722 須田博

勝利投手 須田博  34勝11敗
敗戦投手 政野岩夫 9勝21敗

二塁打 (ジ)川上
三塁打 (ジ)川上

勝利打点 なし


サヨナラ暴投

 翌日の読売新聞は「須田の曲球を混える快速球と政野の手許で浮上る曲球はともに絶妙の制球力を示し譲らず互角の投手戦を展開」と伝えている。
 
 南海打線は須田博の剛球に抑えられて9回まで3安打無得点。送りバントで二塁に進めるのが精一杯であった。


 巨人打線は5回まで3安打無得点。6回、一死後川上哲治が左中間に三塁打を放つが千葉茂は三ゴロ、吉原正喜が四球から二盗を決めるが平山菊二は遊飛に倒れる。8回は一死後中島治康が右前打を放つが川上の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。9回も2四球で二死一二塁とするが須田が遊ゴロに倒れて延長戦に突入する。

 南海は11回、一死後国久松一が右前打を放つが岩出清の二ゴロは「4-6-3」と渡ってダブルプレー。14回も一死後国久がピッチャー強襲ヒットで出塁して二盗を試みるが吉原の強肩に阻まれ盗塁失敗。直後に岩出が左前打を放つが木村勉は右飛に倒れる。

 巨人は延長に入って毎回走者を出すが得点は奪えず。10回裏、二死後中島が左前打で出塁、川上の当りはライト頭上を襲うが岩出が好捕してスリーアウトチェンジ。11回裏、一死後吉原が四球で出塁、平山の代打永澤富士雄の投ゴロが野選を誘い代走に山本栄一郎を起用、しかし呉波に代わる代打林清一の投ゴロが「1-5-3」と渡ってダブルプレー。

 巨人は13回裏、先頭の川上が左翼線に二塁打を放つが千葉は三振、吉原は中飛、山本は二ゴロに倒れる。14回裏、先頭の林がセンター右にヒット、須田が送って一死二塁、トップに返り白石敏男は左飛に倒れ、水原茂が四球を選んで二死一二塁、しかし中島は遊ゴロに倒れてこの回も無得点。

 巨人は15回裏、一死後千葉が右前打で出塁、吉原は右飛に倒れるて二死一塁、千葉が二盗を決めて一死二塁、山本が四球を選んで一死一二塁、ダブルスチールを決めて一死二三塁、ここで力投を続けてきた政野の一投が痛恨のワイルドピッチとなって三走千葉がホームに還り激闘に終止符を打つ。

 須田博は15回を6安打2四球8三振に抑えて今季15度目の完封、34勝目をあげる。


 政野岩夫は10月26日の名古屋戦でも14回まで無失点に抑えながら15回表にワイルドピッチによる1失点で敗戦投手となった。この日も14回まで巨人打線を無失点に抑えながら15回裏にワイルドピッチにより敗戦投手となった。政野はここ5試合で50イニングスを投げて26安打28四球2死球16三振、失点は6あるが自責点は僅かに2で防御率0.36である。


 政野岩夫は鹿児島実業の出身。2011年3月15日付けブログ「ファインプレー」で甲子園史上最高の名勝負とも言われる昭和49年第56回大会準々決勝第4試合、鹿児島実業vs東海大相模の試合の模様をお伝えしましたが、この試合も延長15回の激闘でした。中村孝二塁手の歴史に残る大ファインプレーをお伝えしたご縁で、中村氏が現在コーチを務めておられる八王子リトルシニアのホームページに掲載されている中村コーチの紹介文に当ブログが採用されています。







            *須田博は15回を投げて今季15度目の完封、34勝目をあげる。












     *巨人は16残塁を記録してサヨナラ暴投により南海に辛勝する。












 

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