2013年6月16日日曜日

15年 南海vsライオン 12回戦


11月3日 (日) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16  計
2 0 0 0 0 1 0 0 0  0   0   0   0   0   0   2   5 南海       25勝63敗6分 0.284 川崎徳次 政野岩夫
0 0 0 0 2 0 0 0 1  0   0   0   0   0   0   0   3 ライオン 23勝66敗4分 0.258 近藤久

勝利投手 政野岩夫 10勝21敗
敗戦投手 近藤久       8勝19敗

二塁打 (南)国久 (ラ)坪内、戸川、鬼頭
三塁打 (南)上田、岩本 (ラ)近藤

勝利打点 清水秀雄 8


政野岩夫、ロングリリーフで10勝目

 南海は川崎徳次がプロ入り初先発。

 南海は初回、先頭の国久松一が左翼線にヒット、木村勉が右前打で続いて無死一三塁、岩本義行が右前に先制タイムリーを放って1-0、清水秀雄の二ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、吉川義次の遊ゴロをショート前田諭治が失する間に木村が還り2-0とする。

 ライオンは初回、先頭の坪内道則が左翼に二塁打、前田諭治は捕邪飛に倒れて野村高義は四球、鬼頭数雄の左前打で一死満塁、しかしここは川崎が踏ん張って灰山元章、広田修三が連続三振に倒れる。

 南海先発の川崎は初回の連続三振で波に乗り、2回~4回は無安打ピッチング、しかし5回に捕まった。

 ライオンは5回、先頭の戸川信夫が左中間に二塁打、近藤久が右翼線にタイムリーを放って1-2、トップに返り坪内が送って一死二塁、南海ベンチはここで川崎から政野岩夫にスイッチする。前田諭治に代わる代打村上重夫が死球を受けて一死一二塁、野村が四球を選んで一死満塁、鬼頭(兄)の中犠飛で2-2の同点とする。

 南海は6回、一死後岩本が右翼線に三塁打、清水がスクイズを決めて3-2と勝ち越す。

 ライオンは8回、先頭の野村の遊ゴロをファースト清水が落球、鬼頭(兄)の右前打で無死一二塁、玉腰年男の送りバントは捕邪飛となって一死一二塁、広田の投ゴロは「1-5-3」と渡り二走清水は三封されるが、サード前田貞行からの一塁送球が悪送球となって白球がライトファウルグラウンドを転々とする間に一走鬼頭(兄)は二塁、三塁を蹴ってホームに突っ込むがバックアップのライト岩出清からの本塁送球にタッチアウト。

 ライオンは9回裏、鬼頭政一、戸川が連続遊ゴロに倒れて二死無走者、しかしここで近藤が右中間を破り三塁に向かい、ライト岩出からの返球を中継したショート上田良夫のサードへの送球が悪送球となる間に近藤は一気にホームを駆け抜け、ライオンが土壇場で3-3の同点に追い付く。

 延長に入って15回まで政野と近藤の投げ合いの前に両軍1安打ずつで無得点。

 南海は16回表、先頭の国久が四球を選んで出塁、木村の一塁線バントが内野安打となって無死一二塁、岩本のバントも内野安打となって無死満塁、清水の右犠飛で4-3と勝ち越しなお一死二三塁、吉川が左犠飛で続いて5-3と突き放す。

 ライオンは16回裏、一死後鬼頭(兄)の遊ゴロをショート上田が一塁に悪送球、玉腰が右前打を放って一死一二塁、しかし広田の遊ゴロが「6-4-3」と渡って試合終了、延長16回の熱戦に終止符が打たれる。


 南海二番手の政野岩夫は11回3分の2を投げて4安打1四球2死球2三振1失点、自責点ゼロのピッチングで10勝目をあげる。政野は11月1日の巨人戦では延長15回裏にサヨナラ暴投で惜しくも0対1で敗れたが本日は雪辱した。近藤久は16回を完投して9安打2四球6三振であった。


 鬼頭数雄は6打数3安打を記録して今季通算358打数116安打、打率を3割2分4厘として川上哲治に1分7厘の差をつけた。10月9日には8糸差で二位であったがこの1カ月弱で一気に差を広げた。


 このカードは大連で行われた9回戦が延長11回3対3の引分け、1点差ゲームも5試合あり、大差が付いたのは7回戦の9対0でライオンが勝った試合のみです。実力が伯仲しているので好ゲームになりやすい。





              *ロングリリーフとなった政野岩夫は10勝目をマークする。













     *延長16回の熱戦を制した南海打線。


















 

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