2012年8月25日土曜日

15年 阪急vsライオン 4回戦



5月10日 (金) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 0 0 0 0 1 0 0 2 阪急    13勝8敗3分 0.619 石田光彦
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 ライオン 7勝19敗1分 0.269 近藤久

勝利投手 石田光彦 3勝3敗
敗戦投手 近藤久     0勝3敗

二塁打 (阪)石田

勝利打点 なし


リベンジ

 阪急は昨日のライオン3回戦では3回しかもたなかった石田光彦が先発、ライオンは昨日1イニングに登板して好投した近藤久が先発する。

 阪急は2回、一死後山下好一が中前打で出塁、今日はスタメンの森田定雄も中前打で続いて一死一二塁、土肥省三が四球を選んで一死満塁、池田久之の遊ゴロをショート松岡が二塁ベースカバーのセカンド西端利郎に送球するがセーフ、野選となって三走山下好一が還り1点を先制、続く石田光彦の右飛で三走森田がタッチアップからホームに突っ込むがライト野村高義からのバックホームにタッチアウト。

 ライオンは4回、先頭の玉腰年男が四球を選んで出塁、戸川信夫の三ゴロをサード土肥が一塁に悪送球して無死一二塁、松岡が投前に送りバントを決めて一死二三塁、伊勢川眞澄の投ゴロで三走玉腰がホームを突くが三本間に挟まれてタッチアウト、打者走者の伊勢川は二塁に向かいキャッチャー池田が二塁に送球するがこれが悪送球となる間に二走戸川がホームインして1-1の同点に追い付く。

 阪急は7回、一死後池田が中前打で出塁、代走に西村正夫を起用、石田が右翼線に二塁打を放ち、ライト野村からの内野への返球が悪送球となる間に西村が生還して2-1と勝ち越し、これが決勝点となった。記録はワンヒット(二塁打)ワンエラーで西村のホームインはライト野村の悪送球によるものなので勝利打点は記録されません。

 石田光彦は連投にもかかわらず3安打6四球1三振の完投で3勝目をあげて昨日のリベンジを果たした。


 

 ライオン4回の攻撃、スコアブックの記載では伊勢川の投ゴロの際に「1-2」で三走玉腰がアウト、「2’-6」で伊勢川は二進となっているので当ブログは上記のとおり解読しました。スクイズ失敗の可能性もありますが、スクイズ失敗であれば打者走者の伊勢川が二塁に走るとは考えにくい。一死二三塁で投ゴロの場合、三塁ランナーはわざと飛び出して三本間に挟まれて挟殺プレーで相手にエラーが出ればめっけもの、ダメでも時間を稼いで二死二三塁を作るという方法がある。高度な判断能力を必要とするが三走の玉腰年男であればそのくらいのことはできるでしょう。結果としてキャッチャー池田の悪送球を誘った訳で、当ブログの読み通りだとすれば玉腰の好走塁ということになる。

 当ブログが玉腰年男ならそのくらいの判断力を有していると考える根拠は、玉腰は今季限りで兵役に就きプロ野球に復帰することはなかったのですが生き延びて戦後は朝日新聞の記者となり、「東海野球史」という好著を著すこととなる有能な生粋の野球人だからです。










      *同一カードに連投の石田光彦は3安打完投で3勝目をあげ、昨日の雪辱を果たした。











*4回、ライオン攻撃の場面、当ブログは上記のとおり解読しました。スコアブックの解読は、単純に記号の羅列を読み解くだけではなく、プレイヤーの資質を理解した上でどのようなプレーが行われたかを判断する能力が求められます。


















 

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