１５年 セネタースvsタイガース ２回戦

3月31日 （日） 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 3 0 0 0 2 0 0  5 セネタース ４勝５敗１分 0.444 野口二郎
0 1 3 0 0 1 0 1 X  6 タイガース ５勝４敗１分 0.556 若林忠志

勝利投手 若林忠志 ３勝１敗
敗戦投手 野口二郎 ３勝２敗

二塁打　（セ）村松
三塁打　（タ）堀尾
本塁打　（タ）伊賀上　１号

勝利打点 ジミー堀尾文人　１


ジミー堀尾決勝三塁打

　タイガースは変則ダブルヘッダーの第二試合。野口二郎と若林忠志の対決となった。

　セネタースは初回、一死後村松長太郎が右越えに二塁打を放つが野口二郎は投ゴロ、小林茂太は三ゴロに倒れる。2回、二死後七番横沢七郎が中前打を放つが佐藤武夫は投ゴロに倒れる。

　タイガースは初回、先頭のジミー堀尾文人が9球粘って四球で出塁、しかし皆川定之は三振、本堂保次は遊飛、カイザー田中義雄は二ゴロに終わる。2回、先頭の松木謙治郎がワンスリーから四球を選んで出塁、岡田宗芳の中前打をセンター小林茂太が後逸する間に松木が還って1点を先制する。

　セネタースは3回、先頭の織辺由三がワンスリーから四球を選んで出塁、トップに返り苅田久徳の二ゴロをセカンド宮崎剛がプロ入り初エラー、一リーグ時代だけでも125個の失策を記録することとなる宮崎の1個目のエラーである。村松が左翼線に同点タイムリーを放って1-1としてなお無死一三塁、村松が二盗を決めて無死二三塁、野口は浅い中飛に倒れるが小林茂太の遊ゴロの間に苅田が還って2-1、柳鶴震の中前タイムリーで3-1とする。

　タイガースは3回裏、一死後皆川が中前打で出塁、本堂も中前打で続き、田中が中前にタイムリーを放って2-3、本堂は三塁に進み田中もバックホームの隙を突いて二塁に進んで無死二三塁、松木がセンター左にタイムリーを放って3-3の同点、岡田が右前にタイムリーを放って4-3と逆転に成功する。

　タイガースは6回、伊賀上良平が左翼スタンドにホームランを叩き込んで5-3とする。伊賀上は3回に宮崎の代打に出てサードに入っていた。宮崎は3回表のエラーで引っ込められた模様。

　セネタースは7回、先頭の織辺が三塁に内野安打、トップに返り苅田が左翼線にヒット、村松の投ゴロの間に二者進塁して一死二三塁、野口が中前にタイムリーを放って4-5、小林茂太が中前に同点タイムリーを放って5-5に追い付く。

　タイガースは8回、一死後若林が右前打で出塁、森国五郎の二ゴロでランナーが入れ替わり、トップに返り堀尾が右中間に決勝三塁打を放って6-5とする。

　若林忠志は8回、9回を三者凡退に抑えて9安打4四球3三振の完投で3勝目をあげて野口二郎に投げ勝ち、タイガースはダブルヘッダーに連勝した。