2011年4月2日土曜日

13年秋 ジャイアンツvsタイガース 2回戦

9月18日 (日) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 1 0 0 0 0 0 0 2 ジャイアンツ 6勝2敗1分 0.750 スタルヒン
0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 タイガース   6勝5敗       0.545 御園生崇男 景浦将 西村幸生


勝利投手 スタルヒン    4勝0敗
敗戦投手 御園生崇男  3勝1敗


二塁打 (ジ)中島、三原


一葉落ちて天下の秋を知る


 ジャイアンツは初回、一死後水原茂が四球を選んで二盗に成功、千葉茂の右飛で三塁に進み、中島治康が左翼線に二塁打を放って1点を先制する。

 ジャイアンツは3回、先発の御園生崇男に代わりこの回からマウンドに上がる景浦将から、一死後千葉が中前打から二盗に成功、中島の三前バントが内野安打となって一死一三塁、伊藤健太郎は三振に倒れるが白石敏男が中前にタイムリーを放って2-0としてなお二死一三塁、更にダブルスチールを敢行するがこれは2-6-2と渡って中島はタッチアウト。中島の三前バントは一死二塁という状況からするとセーフティバントの可能性が高い。中島は時々セーフティバントを用いたようである。

 タイガースは9回、一死後カイザー田中義雄が左前打とレフト伊藤のエラーで二塁に進む。西村幸生の投ゴロで田中は三進して二死三塁、岡田宗芳四球、トップに返り松木謙治郎四球で二死満塁、藤村富美男の押出し死球で1-2、しかし最後は山口政信が二ゴロに倒れてゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。
 
 タイガースは御園生崇男、景浦将、西村幸生の三本柱を注ぎ込むがこれで四連敗。翌日の読売新聞は「それにしても春の覇者タ軍の四連敗は一葉落ちて天下の秋を知るの寂寥を禁じえない。」と結んでいる。

 スタルヒンは5安打3四球1死球8三振の完投で4勝目をあげてハーラーダービーの単独トップに躍り出る。本日のピッチングは一枚皮が剥けたの感が強い。8回、先頭の岡田遊ゴロ、松木一直で二死無走者、藤村を遊ゴロに打ち取ったと思った瞬間ショート白石がこれをエラー、山口を歩かせ二死一二塁、景浦を遊ゴロに仕留めたと思ったら又も白石がエラー、白石は1回と7回にもエラーを犯しており今日四つ目のエラーとなった。これまでのスタルヒンであればここで崩れていたであろう。しかし続く藤井勇を三ゴロに打ち取り9回完封は逃したものの完投勝ちをおさめた。本日の試合は、成長過程にあるスタルヒンにとってターニングポイントとなるピッチングとして歴史に残るべき試合であった。



          *スタルヒンの好投を伝えるスコアブック

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