2010年12月4日土曜日

12年 全日本選手権 4回戦

12月5日 (日) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
3 1 0 0 0 0 2 0 0 6 ジャイアンツ 1勝3敗 澤村栄治 成田友三郎 スタルヒン
0 0 0 0 0 0 4 1 0 5 タイガース   3勝1敗 御園生崇男


勝利投手 澤村栄治   1勝2敗
敗戦投手 御園生崇男 1勝1敗
セーブ   スタルヒン  1


ジャイアンツ、一矢を報いる


 後がないジャイアンツは澤村栄治が三度目の先発、タイガースは11月17日以来マウンドから遠ざかっている若林忠志の先発も予想されたが御園生崇男が先発。シリーズは西村と御園生で押す構えのようだ。

 ジャイアンツは初回、トップに返りの前川八郎は三振に倒れるが二番に入った呉波が中前打で出塁、水原茂四球後、中島治康が右翼線に二塁打を放ち1点を先制してなお二三塁、伊藤健太郎はショートライナーに倒れるが続く白石敏男が右翼に2点タイムリーを放って3-0とする。更に2回、内堀保の四球と澤村の右前打で無死一三塁とし、前川の三ゴロの間に内堀が還って4-0とリードを広げる。

 タイガースは2回は三失と2四球で二死満塁、4回は2四球で無死一二塁、5回は岡田宗芳の四球と藤村富美男の初ヒットで一死一二塁とチャンスはつかむが得点はならず。一方ジャイアンツも3回~6回は4安打を放つが追加点はならず。

 ジャイアンツは7回、一死後白石が三前内野安打、筒井修が左翼線に二塁打を放って一死二三塁、内堀は一邪飛に倒れて二死二三塁、澤村の三ゴロをサード伊賀上良平が高投して白球が一塁側ファウルグラウンドを転々とする間に白石に続いて筒井も生還し6-0と待望の追加点をあげる。

 タイガースは7回、ついに澤村をとらえる。御園生、岡田が連続四球、トップに返り松木謙治郎の中前打で無死満塁、藤村の左前2点タイムリーで2-6、山口政信の中前タイムリーで3-6、景浦将の内野安打で無死満塁、苦手の藤井勇を迎えたところで澤村は降板、左の成田友三郎をリリーフに送る。藤井の遊ゴロで景浦が二封される間に藤村が還り4-6、伊賀上は捕邪飛、カイザー田中義雄が四球を選ぶが御園生が右飛に倒れてこの回は4点止まり。

 タイガースは8回、先頭の岡田が左前打で出塁、松木の二ゴロで岡田は二進、藤村の遊ゴロで岡田は三進、山口四球で二死一三塁、景浦の二球目にダブルスチールを決めて5-6、岡田の脚で1点差に詰め寄る。

 タイガースは9回、藤井に代わる代打広田修三が三振、伊賀上が左翼線に二塁打、ここでジャイアンツベンチは三番手にスタルヒンを投入、田中は右飛、御園生に代わる代打本堂保次はツーナッシングと追い込まれながら四球を選んで二死一二塁、しかし岡田がツーツーから中飛に倒れてゲームセット。

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