2010年8月2日月曜日

12年春 ジャイアンツvsセネタース 7回戦

7月10日 (土) 上井草


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 1 0 0 0 0 2 ジャイアンツ 40勝12敗2分 0.769 澤村栄治
0 0 1 0 0 2 0 0 X 3 セネタース  29勝24敗    0.547 野口明


勝利投手 野口明   18勝6敗
敗戦投手 澤村栄治 23勝4敗


三塁打 (ジ)呉2 (セ)尾茂田


野口明、ジャイアンツ戦4勝0敗


 試合開始時間は午後4時ちょうど。20分前に西宮の第一試合でタイガースが金鯱に敗れたためこの時点でジャイアンツのマジックは2となっている。


 ジャイアンツは初回、先頭の呉波が右中間を抜く三塁打、水原茂の右前タイムリーで1点を先制する。セネタースは3回、二死後中村信一が四球で出塁、二盗の際キャッチャー内堀保の送球がセンターに抜け中村信は三塁に向かう。バックアップのセンター呉は三塁に送球するがこれが悪送球となり中村信が生還してセネタースは無安打で同点とする。翌日の読売新聞で市岡忠男は「澤村のバックアップの遅きを見逃すわけにはいくまい。」と論じている。キャッチャーの送球がセンターに抜けたと同時に澤村は三塁側に走らなくてはならないが、怠っていたのであろう。


 ジャイアンツは5回、又も先頭の呉が右中間を破る三塁打で出塁、中島治康の左犠飛で2-1とする。セネタースは6回、先頭の苅田久徳が三塁内野安打で出塁、中村信はスリーバント失敗で三振に倒れるが苅田が二盗に成功、尾茂田叶が左中間に三塁打を放ち2-2の同点、更に中村民雄の中飛をセンター呉がエラーして3-2と逆転に成功する。


 野口明は6回以降ジャイアンツ打線を無安打に抑え、結局6安打5四球3三振の完投で18勝目をあげる。これで野口明はジャイアンツ戦4勝0敗。昨年「初代ジャイアンツキラー」に輝いた金鯱の内藤幸三に続き「二代目ジャイアンツキラー」となる。澤村vs野口明の先発による対決は5月22日の3回戦と本日の二度であったが、いずれも野口明が投げ勝つという結果に終わった。


 ジャイアンツは、呉波が二本の三塁打を放ち2得点、しかしその呉の二つのタイムリーエラーが響いた。せっかく西宮の第一試合でタイガースが金鯱に敗れたのにジャイアンツもお付き合い。しかし、タイガースが破れたため緊張が緩んだとも考えられる。

0 件のコメント:

コメントを投稿